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■アメリカのモデルナ、1~3月期純利益3倍 コロナワクチンが好調 [健康ダイジェスト]

 アメリカの製薬企業モデルナが4日発表した2022年1~3月期決算は、純利益が前年同期比で約3倍の36億5700万ドル(約4700億円)となりました。世界各国に新型コロナウイルス変異型「オミクロン型」の感染が広がる中、コロナワクチンの追加接種の需要を取り込みました。同社は2022年秋ごろの供給開始を視野に次世代ワクチンの開発を進めており、今後のワクチン需要も根強いとの認識を示しました。
 1〜3月期の売上高は60億6600万ドル(約7800億円)で、これも前年同期比で約3・1倍に増えました。そのうちコロナワクチンの売り上げは59億ドルで、前年同期の17億ドルから急増しました。各国政府との契約状況などから、2022年12月通期のコロナワクチン売上予想は210億ドルとしました。アメリカ政府との今後の契約次第で、さらに上振れする可能性もあると説明しました。
 モデルナは変異型に対応する次世代ワクチンの開発も進めており、ステファン・バンセル最高経営責任者(CEO)は、これまでの接種の効果が低減する今秋ごろから、各国政府が集団免疫を維持するために追加接種を進めると予想し「2022年後半には、さらに販売への追い風が強まる」と説明しました。
 新型コロナワクチンを供給する企業は収益が大幅に伸びており、アメリカの製薬大手ファイザーも1~3月期決算で、売上高が前年同期比77%増の256億6100万ドル(約3兆3400億円)、純利益が同61%増の78億6400万ドル(約1兆円)と、業績が好調でした。

 2022年5月5日(木)




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