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■アメリカFDA、新系統「XBB」対応ワクチン承認 類似変異型にも効果期待 [健康ダイジェスト]

 アメリカ食品医薬品局(FDA)は11日、新型コロナウイルスのオミクロン型「XBB・1・5」に対応するアメリカ製薬大手ファイザーとモデルナのワクチンを承認しました。アメリカ疾病対策センター(CDC)が12日開催予定の追加接種に関する諮問委員会で推奨すれば、接種を開始できます。
 ファイザーとモデルナの新たなワクチンは12歳以上の人を対象に正式承認しました。6カ月から11歳の子供の利用については、FDAが暫定的な緊急使用許可を出しました。昨年承認した2社のコロナワクチンは使えなくなります。早ければ数日後には接種を開始できるといいます。
 FDAのバイオ医薬品評価研究センターのディレクター、ピーター・マークス氏は声明で、「新型コロナによる入院や死亡を防ぐためには継続的な予防接種が不可欠だ。承認した新しいワクチンの接種を強く推奨する」と強調し、ワクチン接種を呼び掛けました。
 CDCのデータによると、現在流行しているのは「EG・5(通称エリス)」と「FL・1・5・1(通称フォルナックス)」で、感染の36%を占めます。ファイザーとモデルナは「XBB・1・5」対応のワクチンでも現在流行中の類似変異型に効果があると証明する調査結果を出しています。
 CDCによると、9月2日までの1週間で、新型コロナによる全米の新規入院者数は前週比約9%増の約1万9000人で、増加が続いています。
 一方、コロナワクチンの中で「メッセンジャーRNA(mRNA)」技術を使わないノババックスのワクチンの承認について、FDAはまだ決断を下していません。ノババックスは声明で、「CDCの12日の諮問委員会で新たなデータを発表する」と明らかにしました。

 2023年9月12日(火)

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