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■武田薬品のデング熱ワクチン「キューデンガ」、インドで製造へ 最大年5000万回ぶん [健康ダイジェスト]

 武田薬品工業は27日、感染が急拡大しているデング熱のワクチン「キューデンガ」を新たにインドで製造すると発表した。インドの医薬品企業バイオロジカルイーと、ワクチンの製造技術移転を柱とする戦略的提携を結びました。最大年5000万回ぶんを製造します。武田のドイツの工場で製造しているぶんと合わせて、2030年までに年1億回ぶんの供給体制にします。
 デング熱は現在100カ国以上で流行しており、毎年3億9000万人が感染するとされます。東南アジアなどデング熱の流行国に近いインドでワクチンを製造することで、流通コストを抑えます。
 ドイツの工場では1回ぶんずつ小瓶に入ったワクチンを製造していますが、インドでは1つの瓶に複数回ぶんを入れます。包装資材の削減や物流コストの低減につなげ、ワクチンをより安価にします。流行国での公的予防接種プログラムでの利用を想定します。
 キューデンガは武田として初のグローバルワクチンで、最大年20億ドル(約3000億円)の売上高を見込んでいます。現在、ヨーロッパやブラジル、インドネシア、タイなどで販売されているほか、マレーシアやコロンビアなどで当局の承認を得ました。インドでは未承認で、当局に申請する方針です。

 2024年2月27日(火)

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