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■病気 アナフィラキシーショック [病気(あ)]

[ちっ(怒った顔)]生命にかかわる重大なアレルギー反応
 アナフィラキシーとは「急激なアレルギー反応」のことで、アレルギーの原因となる物質であるアレルゲンが体内に侵入してから数十分程度の短時間で、過剰なアレルギー反応を引き起こします。
 このうち、アレルゲンが侵入してから数分~30分程度で起きる「即時型アレルギー反応」で、生命の危険を伴うような重大なショック症状を、アナフィラキシーショックと呼びます。
 一度ハチに刺され、ハチの毒に対する抗体が体に作られた人が、再度ハチに刺された場合などに起こります。ハチ毒のほか、ハムスターなどの動物、ダニなどに由来するハウスダスト、スギやヒノキなどの花粉、抗生物質やサルファ剤などの薬物、牛乳や卵白などの食物なども原因となります。
 軽度のケースの症状は、全身のじんましんや腹痛、発熱。重度のケースでは動悸(どうき)、息切れ、めまい、血圧低下、じんましんなどが挙げられ、そのまま放置すると、全身に循環不全を起こして、呼吸困難、意識不明といった危険な状態に陥ります。発症の際には、救急車で病院へ向かうなど、速やかな処置が必要とされます。

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■病気 アポロ病 [病気(あ)]

[目]強い感染力があるウイル性の結膜炎
 アポロ病とは、別名を急性出血性結膜炎といい、主にエンテロウイルス70型かコクサッキーA24変異株によって起こる、ウイルス性の結膜炎です。強い感染力があり、感染してから発症するまでの期間は、半日から3日程度です。
 この結膜炎が初めて世界的に流行した年は、アメリカのアポロ11号が人類初の月着陸を成し遂げた1969年。日本では、翌1970年に流行しました。当初、宇宙飛行士が月面から持ち帰った病原体が原因でないかと疑われましたが、その後、日本人の科学者によって原因ウイルスが発見されました。
 6~7歳以下の年齢がかかりやすく、特に1~4歳に多く見られます。乳幼児は特に強い症状を起こしやすいため、注意が必要です。流行に、特別な季節性はありません。
 症状としては、突然の強い目の痛み、ゴロゴロした感じ、まぶしさなどで始まり、結膜の充血や、結膜下の白目の部分に出血をきたします。
 この白目に出血する結膜下出血が1970年代には特徴だったため、急性出血性結膜炎という病名が付けられました。その後、ウイルスの性質が変わって、最近では、結膜下出血をきたすことは少なくなっています。
 アデノウイルスによる流行性角結膜炎と同じような症状を見せて、1週間くらいで治ります。 
 医師による治療では、ウイルスに直接効く薬剤がないため、対症療法的に抗炎症剤の点眼を行い、細菌による混合感染を防ぐために抗菌剤の点眼を行います。また、症状を軽減するためには、ステロイド剤の点眼を行います。
 感染を予防するには、感染者本人は手をよく洗い、手で目をこすったり、顔に触れたりしないことです。周囲の人も手洗いをしっかりと行い、感染者のタオルを共有しないなど、清潔にするよう心掛けましょう。学校や職場は、医師の許可があるまで休むようにします。

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■病気 アルコール依存症 [病気(あ)]

[バー]飲酒の量をコントロールできない精神疾患
 アルコール依存症とは、飲酒などアルコールの摂取によって得られる精神的、肉体的な薬理作用に強く捕らわれて、自らの意思で飲酒行動をコントロールできなくなり、強迫的に飲酒行為を繰り返す精神疾患。 薬物依存症の一種で、以前は慢性アルコール中毒、略してアル中とも呼ばれていました。
 厚生労働省の研究班の調査では、アルコール依存症と予備軍は約440万人と推定していますが、医療機関で治療を受けている人はごく一部。
 多量飲酒が長年続いた後に、発症します。多量飲酒は1日当たり日本酒3合以上が目安とされ、乱用からアルコール依存症へと進むリスクが高いと指摘されています。
 アルコール依存症の人は、アルコールによって自らの心身を壊してしまうのを始め、家族に迷惑をかけたり、さまざまな事件や事故、問題を引き起こしたりして、社会的信用と人間的信用を失ったりすることもあります。
 症状の特徴としては、飲酒のコントロールが効かないとともに、飲酒をやめた時に離脱症状が出ることです。離脱症状とは数日以内に起こる精神症状と身体症状で、精神症状としてはイライラ、不安、抑うつ気分、不快感または脱力感があり、身体症状としては発汗、下痢、手の震え、吐き気、起立性低血圧などがあります。飲酒すれば、離脱症状は軽減ないしは消失します。
 飲酒のせいで食欲がわかずに栄養失調になったり、酔って転倒し骨折する危険性も高くなります。
 症状が進行すると、いくつかの精神症状が現れます。その一つはアルコール離脱せん妄というタイプで、従来は振戦(しんせん)せん妄という診断名で呼ばれていたものです。
 飲酒の減量または中止後1週間以内に、せん妄という意識状態の変化が生じ、恐ろしいものが見える幻視を伴ったり、不安になっておびえたりします。幻視は活発で、主に虫やネズミなどの小動物が見えてしまうケースが多くなります。同時に、自律神経機能の高進で頻脈や発汗が出現したり、手足が震える振戰が起こったりします。
 また、飲酒中止時や大量飲酒時に、アルコール幻覚症がみられることがあります。幻覚は、被害的内容の鮮明な幻聴を主とします。複数の人がしゃべっているような幻聴が多く、1~2週間で消失します。しかし、中には数か月も続くことがあります。
 アルコール妄想症がみられることもあります。嫉妬(しっと)妄想を主とするタイプで、自分の妻や恋人が浮気をしているという疑いを抱いて詰問したり、証拠調べをするような行動に出たりします。断酒によって、次第に消失します。
 長期かつ大量の飲酒を続けると、サイアミン(ビタミンB1)の欠乏によって、コルサコフ病(ウェルニッケ・コルサコフ病)と呼ばれる亜急性脳炎を起こす場合があります。意識障害、記銘力や記憶力の障害、場所や時間がわからなくなる失見当識、小脳失調などの症状が出ます。記憶力の障害の結果として、記憶の不確かな部分を作話で補おうとする「コルサコフ作り話」が、よく知られています。
 アルコールが原因で、ビタミンB群とニコチン酸の欠乏による栄養障害が生じて、アルコール性多発神経炎、ないしアルコール性末梢(まっしょう)神経炎と呼ばれる疾患を起こすこともあります。手足の異常感覚や痛み、感覚鈍麻や疼痛(とうつう)、手足の筋肉の脱力、転びやすい、走りにくいなどの症状が出ます。
 アルコール性多発神経炎がコルサコフ病に合併すると、アルコール性多発神経炎性精神病を発症します。コルサコフ病からさらに進行して、アルコール性認知症を発症する場合もあります。
 なお、アルコール依存症の大部分では、臓器障害として肝機能障害、胃腸障害、心障害、膵(すい)障害を伴います。最も多くみられるのは、アルコール性肝炎からアルコール性脂肪肝、アルコール性肝硬変と進むケースです。
 アルコール性肝炎は、肝臓が炎症を起こし、肝細胞が破壊される病気。全身の倦怠(けんたい)感、上腹部の痛み、黄疸(おうだん)、腹水などの症状が出ます。アルコール性脂肪肝は、肝臓に脂肪が蓄積され、放置すると肝硬変、肝臓がんへと進む危険性を持ちますが、自覚症状はほとんどありません。アルコール性肝硬変は、肝細胞の破壊が広範に起こり、細胞が繊維化される病気。肝炎と類似した症状が出ます。
 アルコール性胃炎は、胃粘膜の炎症。慢性化して、胃潰瘍(かいよう)に発展する場合もあります。症状は胃痛、胸焼け、吐血など。アルコール性膵炎は、膵臓の炎症。慢性膵炎の約半数は、アルコール性のものといわれています。症状は腹部や背中の痛み、発熱など。急性膵炎や慢性膵炎が急速に悪化すると、落命することもあります。
 これらの身体症状は、アルコールにより引き起こされているものなので、酒を断つことにより回復するケースもあります。しかし、数日単位での回復は無理で、数カ月から長いものでは数年ほど回復に時間がかかることが、多くみられます。脳や体に不可逆的にダメージを受け、ある程度以上は治癒しないケースも。
 アルコール依存症の人は、飲酒歴が長期に渡っているのが特徴ですが、女性の場合は短期の飲酒歴で、かつ飲酒量が比較的少量でも、急速にアルコール依存症となってしまう危険があります。
 一説によると、習慣飲酒からアルコール依存症への進行の時間は、男性で約10年、女性では約6年であるともいわれています。
 女性は、男性に比べて一般的に体が小さいこと、体内の水分率が男性より低いこと、女性ホルモンがアルコール代謝を阻害する要因となることなどから、同じ量のアルコールを摂取しても男性の2倍悪影響が出ると見なされています。 
[バー]根本的な治療法といえるのは断酒のみ
 アルコール依存症の治療において、まず大切になるのが本人の認識です。アルコール依存症の人は全般的に、自分がアルコール依存症であることを認めたがりません。認めてしまうと、飲酒ができなくなってしまうからです。何よりもまず、本人が疾患の自覚と治療の意志を持つことが大切です。
 アルコール依存症の人の過剰な飲酒に対して、「意志が弱いから」、「道徳感が低いから」といわれたり、不幸な心理的、社会的問題が原因であると考えられがちですが、実際はそうではなく、多くの場合この疾患の結果であることが多く見受けられます。
 つまり、アルコールによって病的な変化が体や心に生じ、そのために過剰な飲酒行動が起こるということです。このことをまず本人や周囲の人が理解し、認めることが、この病気から回復する上での欠かせない第一歩となります。
 ただ、一度アルコール依存症になってしまうと治療は難しく、根本的な治療法といえるものは現在のところ、断酒しかありません。しかし、本人の意志だけでは解決することが難しいため、周囲の理解や協力が求められます。
 重症の場合は、精神科への入院治療が必要になることもあります。入院によって異常行動の監視や情動の安定を図り、精神療法や断酒訓練を通して、アルコールへの依存からの自立を助けることもできます。
 日本で認可されているシアナミド(商品名:シアナマイド)とジスルフィラム(商品名:ノックビン)という2種の抗酒剤や精神安定剤の使用により、アルコール摂取を禁止して治療を進めるとともに、各地にある断酒会や禁酒会などの自助グループへの参加を奨励する医師も多くなっています。
 抗酒剤を服用すると、飲酒時に血中のアセトアルデヒド濃度が高まるため、不快感で多量の飲酒ができなくなります。簡単にいうと、少量の飲酒で悪酔いする薬。飲酒欲求を抑える薬ではないため、医師の指導の下、本人への十分な説明を行った上での服用が必須。この薬を飲んで大量飲酒をすると、命にかかわる危険性があるからです。
 ただし、医師による治療でも完治することはなく、断酒をして数年、十数年と長期間経過した後でも、たった一口、酒を飲んだだけでも早かれ遅かれ、また以前の状態に逆戻りしてしまいます。
 そのため、治療によって回復した場合であっても、アルコール依存症の人が一生涯断酒を続けることは、大変な困難を要します。アルコールは依存性薬物であるからです。
 このため、断酒をサポートする断酒会や禁酒会への参加を、医師も奨励しているのです。断酒会や禁酒会は、アルコール依存症患者とその家族によって作られた自助グループ。会費制で、組織化されており、外部に対してもオープンな姿勢を取っている日本独自の団体です。断酒を続けることを互いにサポートし合い、酒害をはじめ、アルコール依存症に対する正しい理解と知識を広く啓蒙(けいもう)する活動を行っています。
 また、都道府県の精神保健福祉センターや最寄りの保健所では、アルコール依存症に関する無料相談を受けています。専門の病院を紹介してくれることもありますので、アルコール依存症と予備軍の人は困った時に1人で悩まず、気軽に相談するとよいでしょう。

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■病気 アルコール性肝障害 [病気(あ)]

[ビール]肝臓を障害する長期の大量飲酒
 アルコール性肝障害とは、酒の飲みすぎによって肝臓が負担を受け、発症する病気の総称です。
 アルコール性肝障害で最初に生じるのは、アルコール性脂肪肝です。肝細胞に中性脂肪がたまって肥大化し、肝臓が全体的に腫(は)れます。軽い腹部不快感や疲れやすさ、食欲不振、やせなどがみられます。大量飲酒者のほとんどにアルコール性脂肪肝は認められますが、通常は無症状。
 なお大量飲酒を続けると、やがて約2割の人にアルコール性肝炎が起こります。発熱、黄疸(おうだん)、右上腹部痛、肝臓の圧痛、食欲不振、吐き気、下痢などの自覚症状が現れます。
 非常に重症になる場合もあり、入院治療が必要です。重症型アルコール性肝炎と呼ばれる病態になると、肝性脳症、肺炎、急性腎(じん)不全、消化管出血などの合併症やエンドトキシン血症などを伴い、死亡することもあります。
 幸い重症化しない場合でも、長期に大量飲酒を続け、肝臓への負担が増加するとアルコール性肝線維症をへて、線維化がますます進み肝臓の働きも低下するアルコール性肝硬変になる場合があります。黄疸や疲れやすさ、腹部不快感、右上腹部痛、吐き気、吐血などの症状が出てくることが多くなります。
 アルコール性肝障害の原因としては、アルコールが直接、肝臓を障害することが挙げられます。問題となるのはアルコールの量で、酒の種類は関係ありません。肝臓はアルコールや薬、不要物などの代謝解毒を行っていますが、アルコールを長い間飲み続けると、肝臓が常に負担を受け続けるために、障害が出てくるのです。
 同時に、酒飲みは栄養のある食事を取らないことが多く、とりわけ蛋白(たんぱく)質 の不足が肝臓を悪くする原因の一つになっています。
 およその量として、日本酒にして毎日3合くらいを5年以上飲み続けているとアルコール性脂肪肝に、毎日5合を10年以上のみ続けているとアルコール性肝硬変になる可能性が高いとされています。また、女性は男性よりアルコール性肝障害になりやすく、1日2合の飲酒が続いても肝障害を引き起こす恐れがあります。
 ちなみに、日本では1日平均150g以上のアルコールを飲む人を大量飲酒者と呼びます。この量を酒に換算すると、日本酒で約5合、ビール大びんで約5本、ウイスキーではダブルで約5杯ということになります。健康生活のためには、1日あたり平均30gのアルコール摂取、つまり1日に日本酒で約1合、ビール大びんで約1本が適量と見なされます。
[ビール]治療には節酒ではなく、禁酒が大切
 従来、アルコール性肝障害は低栄養の人に多かったのですが、最近は肥満でかつアルコール性肝障害を持って人が増えているので、注意が必要です。
 年に一回は、生活習慣病予防健診で肝臓の検査を受け、肝機能や膵(すい)機能、空腹時血糖に異常がないかどうかチェックしましょう。多くの飲酒者で、血液中のγ(ガンマ)―GTPは高値を示すので、個人差はありますが飲酒量のバロメーターとして利用できます。
 アルコール性肝障害では肝臓の線維化が進んでも、しばしば血液検査で異常が見付からない場合もあるので、詳しく肝臓の状態を知るためには腹部超音波検査や肝生検が必要になります。血清アルブミン値や血小板数に異常が見付かれば、比較的進んだ肝障害があることを意味することが多くなります。
 すでに肝障害が見られる場合には、節酒ではなく、禁酒が必要です。 断酒会などを積極的に利用するのも、一案です。アルコール性肝障害では、最初、脂肪肝だったものを放っておくと肝硬変に進行していきますが、早く見付けて断酒などの対処をすれば、肝がんに進むことはまれです。

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