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■用語 脳貧血 [用語(の)]

[クリスマス]長時間立っていることなどが原因で、気分が悪くなって倒れたりする症状
 脳貧血とは、小中学校の朝礼などで子供が長時間立ち続けていることなどが原因で、気分が悪くなって倒れたりする症状。脳貧血とはあくまで俗称で、一般には起立性低血圧症、あるいは起立性調節障害といわれています。
 脳貧血は、本当の貧血とは違います。貧血は血液中の赤血球(ヘマトクリット)の数が減少したり、赤血球の中に含まれているヘモグロビン(血色素)の量が減少した状態をいいますが、脳貧血の場合は血液を調べても正常で、問題はありません。だから、あくまでも一時的なもので、貧血のように治療を行わなければ治らないというものではありません。
 気分が悪くなって倒れてしまうのは、立ち続けていると重力によって血液が足のほうへ下がってしまい、脳までうまく血液が循環せずに脳が酸素不足を起こすためです。
 私達が立っている時に、血液が一番たまるのは足の静脈です。もともと静脈には血液を送り出す力はほとんどなく、血管周辺の筋肉の収縮を利用するなどして静脈血を上に循環させています。しかし、成長過程にある小中学生では、そのような筋肉がしっかりできていなかったり、血管の弾力性に乏しかったります。
 そのような子供が長時間立ち続けていると、足にたまった静脈血を脳まで押し上げてやることができなくなるのです。筋肉がしっかりと形成された大人では、子供の時のような脳貧血は起こりにくくなります。
 脳貧血の症状は、めまい、顔色や皮膚が青白くなる、冷や汗をかく、手足が急に冷たくなる、寒気がする、脈が遅く、弱くなるなどです。このような症状が出たら、すぐに横になるようにしましょう。仰向けに寝て、深呼吸をするようにします。
 脳貧血は、長時間立ち続けているほか、急に立ち上がった時などに起こります。突然意識を失って倒れてしまいますので、頭を打つ可能性もあり、大変危険です。
 脳貧血で意識を失って倒れてしまったら、足を高くして横にさせます。安静にして、吐きそうな様子を見せたら顔を横に向けて、気道を確保しておきましょう。倒れてしまっても、5~6分で治まりますが、回復するまで時間がかかるようであれば、病院で診察を受けたほうがいいでしょう。
 一方、高齢者の脳貧血の場合、脳血管部分の動脈硬化が原因で引き起こしていることがありますので、かなりの注意が必要です。
 大人では、献血する際に注意が必要です。善意の気持ちで献血にゆき、そのまま脳貧血を起こして倒れてしまう人が意外と多いもの。たくさんの血液を一度に抜くので、急に起き上がったりすると脳貧血を起こすのです。献血の後、クラクラするようであれば、遠慮せずに周囲の係員に告げて対処してもらわなければいけません。
 体調が優れない時の献血を避けるばかりではなく、寝不足や運動の後の献血も避けたほうがいいでしょう。自分の意思とは裏腹に、突然意識を失ってしまうのが脳貧血ですので、自分だけはならないという過信は持たないようにしましょう。
 脳貧血を予防するには、下半身の筋力をつけて、静脈の血液が心臓へと戻る力を強くすることが大切です。軽い全身運動やウオーキングなどで、筋力をつけましょう。朝食を抜いて学校へ行ったり、会社へ行ったりするのはやめ、水分補給にも気を使いましょう。自覚症状がないまま症状が出てくるものなので、日ごろからの予防が大切です。




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■用語 嚢胞性腫瘍(卵巣嚢腫) [用語(の)]

[トイレ]卵巣に液体成分の入った袋のようなものができ、はれた状態
 嚢胞性腫瘍(のうほうせいしゅよう)とは、卵子や女性ホルモンを作っている卵巣に液体成分の入った袋のようなものができ、卵巣の一部にはれが生じた状態。卵巣嚢腫とも呼ばれます。
 この嚢胞性腫瘍の多くは、子宮の左右両側に一つずつある卵巣の片側に発生しますが、両側に発生することもあります。通常は直径2〜3cm程度の大きさの卵巣は、妊娠、受精に必要な卵胞を抱えている臓器で、女性ホルモンを作っているため、多種類の腫瘍ができやすい臓器です。
 嚢胞性腫瘍にはいろいろなタイプがあり、大きさもピンポン玉大の小さなものからグレープフルーツ大以上のものまでさまざまです。ほとんどの嚢胞性腫瘍は小さなもので、症状もありません。かなり大きくなってきて初めて、腹部の膨隆、あるいは腹部に腫瘤(しゅりゅう)を触れるようになってきます。また、時には下腹部に圧迫感、強い痛みを感じることもあります。
 しかしながら、ほとんどの嚢胞性腫瘍は良性で、がんに代表される悪性腫瘍ではありません。ごくまれに、悪性の卵巣がんであることがあり、嚢腫が茎を持って大きくなる場合には、時として何らかの原因で捻転(ねんてん)を起こすことがあります。このような場合には、激しい痛み、吐き気、嘔吐(おうと)などの強い症状を現したり、種類によっては腹水、胸水を伴うこともあり、そのための全身症状を現します。
 そのために、嚢胞性腫瘍が見付かった場合には、まず悪いものではないかどうか、治療が必要なものであるかどうかなどをチェックする必要があります。 
 嚢胞性腫瘍の主なタイプとして、機能性嚢腫、単純性嚢腫、皮様嚢腫、子宮内膜症性嚢腫があります。
 機能性嚢腫は、一時的に排卵日ごろにはれて、自然に消えてなくなるもの。女性なら誰でも、排卵日ごろには卵子を入れる袋である卵胞が大きくなり、卵胞が破裂して卵子が飛び出すことによって、排卵が起こります。まれに、卵胞が大きくなっても卵子が飛び出さず、排卵が起こらないことがあります。大きくなった卵胞がしばらく残っている状態が、この機能性嚢腫です。普通、次の月経のころには小さくなります。消失が遅れる場合でも、1〜3カ月以内には消えてなくなります。
 単純性嚢腫は、若い女性に非常によくみられる良性のもの。丸い袋のように見える腫瘍で、内部には隔壁や腫瘍の固まりが全くなく、液体成分だけです。直径5~6cmくらいまでの小さなもので症状がなければ、経過観察をするだけでもかまいません。ただし、この単純性嚢腫のようにみえても非常にまれに悪性部分が隠れている場合があるので、定期的な検査は必要です。
 皮様嚢腫は、20〜30歳代によくみられ、内部に皮脂、毛髪、歯、軟骨などを含んだ良性のもの。小さいものなら無症状ですが、大きくなると下腹部痛や不快感などが生じます。普通は次第に大きくなるので、経過観察をしたとしても最終的に手術が必要になることが多い腫瘍です。左右の卵巣にできたり、再発することがよくあり、一部ががん化することもあるので、手術しない場合でも定期的な検診は必要です。
 子宮内膜症性嚢腫は、子宮内膜症が原因で卵巣にできるもの。子宮内膜症というのは、子宮の内膜が子宮の内側以外の部分にできる疾患。卵巣に子宮内膜症ができると、月経のたびに卵巣の中でも出血が起こります。そのために、卵巣の中にドロドロの茶褐色の血液がたまるので、別名チョコレート嚢腫(嚢胞)とも呼ばれています。月経は毎月起こるので、チョコレート嚢腫も少しずつ大きくなります。大きくなった嚢腫によって下腹部痛、特に性交時の下腹部痛や月経時の下腹部痛が起こります。
[トイレ]嚢胞性腫瘍の検査と診断と治療
 嚢胞性腫瘍(卵巣嚢腫)がほかの婦人科腫瘍と異なるところは、特徴的な初発症状が乏しいことです。早期発見が完全な治療を受けるためには必要なのですが、なかなか症状が出にくく、大量の腹水がたまってから、慌てて婦人科を受診するケースが少なくありません。
 従って、何らかの下腹部痛、不正出血、下り物の増加、腹部膨満感など、ふだんとは異なる症状を感じた場合には、この嚢胞性腫瘍を念頭に入れ、早期に婦人科を受診して適切な検査を受けることが必要です。
 嚢胞性腫瘍は、産婦人科の通常検査である内診や超音波検査などによって見付かります。詳しく超音波検査をすることによって、腫瘍の位置、腫瘍の大きさ、腫瘍内部が水だけなのか固まり部分があるのか、腫瘍の中が壁で区切られているのか、腫瘍の中に血液や毛髪、軟骨などが入っていそうかどうかなど、かなりのことがわかります。
 少しでも悪性腫瘍の疑いがある場合には、血液をとってCA125などいくつかの腫瘍マーカーの値を測定します。ただし、卵巣がんの種類によっては、腫瘍マーカーが高くならないことがあります。逆に、卵巣がんでなくても、CA125などが高くなることもあります。
 内診や超音波検査、血液検査だけでは良性か悪性かの判定が難しい場合、さらにCTやMRI検査を行います。実際には、超音波検査で判定が困難な場合は詳しい検査をしても区別が付かないことが多いので、ある程度の大きさがあって全く良性腫瘍とはいい切れない場合には、手術療法を行います。 
 嚢胞性腫瘍が良性と判断される場合は、一般的に、腹腔(ふくくう)鏡を使って腫瘍部分だけを取り去ることができます。全身麻酔をして、へその下あるいは上に非常に小さな皮膚切開をし、腹の中を観察するための内視鏡カメラを挿入します。1cm以下の切開をさらに数カ所追加して、そこから遠隔操作ができる手術機械を挿入して手術を行います。腹腔鏡を使って手術をした場合には、術後の腹部の傷はほとんど目立ちません。
 腹腔鏡手術が困難なタイプの嚢胞性腫瘍、あるいは悪性が疑われる場合は、通常の開腹による手術を行います。
 一般的に、嚢胞性腫瘍の手術は、婦人科の手術の中でもかなり簡単な部類に入ります。ただし、子宮内膜症性嚢腫に限っては、その後の妊娠に対する影響がありますので、慎重に対応する必要があります。
 ごくまれに、がんのような悪性の経過をたどるものがありますが、がんが卵巣内にとどまっている場合は、がんのできている卵巣と卵管だけを切除するだけでよいこともあります。がんが卵巣外にも及んでいる場合は、両側の卵巣と卵管、子宮、胃の下部から垂れて腸の前面を覆う薄いである大網(だいもう)、リンパ節などを広範に摘出しなければなりません。
 大網は最も卵巣がんが転移しやすい部位とされ、早期がんの場合でも切除することがあります。卵巣をすべて摘出してしまうと、女性ホルモンの分泌がなくなるので、ホルモンのバランスが崩れて、自律神経のバランスも崩れ、更年期障害のような症状が現れます。
 がんが卵巣外に広く散らばっている場合には、手術の後、抗がん剤による強力な化学療法が必要となります。抗がん剤はがんの種類によってかなり有効で、残ったがんが縮小したり、消失することもあります。この場合は、もう一度手術を行い、残った腫瘍を完全に摘出したり、化学療法を中止する時期を決定します。




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■用語 脳細胞強化アミノ酸 [用語(の)]

[レストラン]脳細胞強化アミノ酸とは、脳細胞の強化に効果的とされるアミノ酸。バリン、ロイシン、イソロイシン、アルギニン、グルタミン酸、セリンが相当します。
 年齢とともに低下する脳細胞に働き掛けて、脳細胞の低下を遅らせるため、記憶力の衰えの防止や集中力の向上などの効果が期待できるとされます。
 骨格が一部分岐した分子構造を持つ分岐鎖アミノ酸(BCAA)であるバリン、ロイシン、イソロイシンは、主に筋肉の増強に働くほか、脳内の過剰な興奮を抑え精神安定に必要で、記憶力の増進にも必要といわれています。
 アルギニンは非必須アミノ酸で、体内で一酸化窒素という重要な成分を生成することにより、動脈硬化を防ぎ、活性酸素を除く役割を果たし、脳細胞の低下を予防、改善しています。
 グルタミン酸も、記憶力の増進や集中力の向上など、神経関連の働きを助ける非必須アミノ酸。体のエネルギー源となり、脳機能を向上させて気分を高揚させる働きのほかに、疲労の軽減と潰瘍(かいよう)の治癒を早めます。このグルタミン酸は、昆布などの旨味(うまみ)成分として食品に広く利用されています。
 セリンも非必須アミノ酸で、痛みの緩和や精神安定に役立つほか、脳細胞をを強化して記憶力の向上や集中力を高めることに関与します。

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■用語 脳神経外科 [用語(の)]

[病院]主に脳や脳神経系の疾患を手術して治療する診療科
 脳神経外科とは、脳や脊髄(せきずい)、末梢(まっしょう)神経と、これらに付属する血管、骨、筋肉なども含む神経系全般の疾患のうち、主に外科的治療を必要とするものを対象とする診療科。
 緊急な手術を要する重度な疾患はもちろんですが、日ごろ、手足の脱力感があったり、頭痛、めまい、しびれ、ろれつが回らないなどの症状がある場合などには、脳神経外科の疾患に関連する可能性があります。
 脳神経外科で扱われる主な疾患には、頭痛、めまい、神経痛、けいれん、脳梗塞(こうそく)、脳出血、くも膜下出血、悪性脳腫瘍(しゅよう)、良性脳腫瘍、変形性脊椎(せきつい)症、椎間板ヘルニア、脊髄腫瘍、脊椎・脊髄損傷、頭蓋(ずがい)内出血、脳挫傷(ざしょう)、頭蓋骨骨折、てんかん、パーキンソン病、不随意運動、顔面けいれん、三叉(さんさ)神経痛、小児奇形などがあります。
 外科の一分野でありながら、脳神経外科医には神経学、神経科学、腫瘍学(オンコロジー)、画像診断学などの幅広い知識と経験が必要とされます。
 日本では戦前、一般外科医が散発的に脳神経外科分野の手術を行っていました。戦後は、抗生物質が普及し、日本人の死因1位が感染症から1951年(昭和26年)に脳卒中となって1980年(昭和55年)まで続いたため、脳神経外科分野の需要が増加しました。
 また、高度経済成長期にモータリゼーションが浸透し、交通戦争と呼ばれるほどの交通事故が発生して外傷性の脳神経外科疾患が増加しました。このような患者の増加の背景もあって、1965年(昭和40年)6月に医療法第70条に「脳神経外科」が診療科名として加えられ、脳神経外科学が発達しました。
 近年は、この分野の進歩が著しく、CT(コンピューター断層診断装置)、MRI(磁気共鳴画像)などの画像機器の進歩により頭蓋内の病変が描出できるようになって、治療の対象となる疾患が拡大しています。
 同時に、手術顕微鏡の導入を始めとするさまざまな治療手技の開発により、治療成績は向上しています。

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