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■夏の北半球、過去2000年で2023年の気温が最高 19世紀より2度高く、パリ協定の目標超過 [健康ダイジェスト]

 過去2000年にわたって北半球の夏の気温を調べた結果、2023年が最高だったとドイツのヨハネス・グーテンベルク大学などの研究チームが、イギリスの科学誌「ネイチャー」に14日発表しました。産業革命前と同程度とされる1850~1900年の平均より2度超高かったと分析。国際枠組み「パリ協定」は地球の平均気温の上昇を1・5度に抑えることを目標にしているものの、この地域ではすでに超えていたことになります。
 実際の観測値や、気温に応じて変わる木の年輪幅から過去の気候を推計する手法を使いました。研究チームは13日記者会見し、地球温暖化について「最大の脅威の一つ。できるだけの対策を速やかに取るべきだ」と強調しました。
 研究チームは観測データが比較的多く残されていることから、鹿児島県の屋久島付近から北極までが入る北緯30~90度の陸域を対象に6~8月の気温を分析しました。
 研究チームによると、2023年の夏は19世紀後半の平均を2・07度上回りました。近年の温暖な時期の多くは南米ペルー沖の海面水温が上がる「エルニーニョ現象」が影響しており、温室効果ガスが現象をより強力にしているといいます。

 2024年5月15日(水)

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■「酒のエナジードリンク割りは危険」、農水省が注意喚起 過去には中毒死も [健康ダイジェスト]

 酒とエナジードリンクを一緒に飲むとカフェインの過剰摂取による健康被害につながりかねないとして、農林水産省が注意喚起しています。5月8日に問い合わせが相次いだことを受けての対応で、同省は直前に人気ユーチューバーが酒とエナジードリンクを一緒に飲む動画を投稿した影響とみています。
 農水省は8日、「カフェインは、コーヒーや茶のほか、エナジードリンクにも入っており、過剰摂取すると、めまい、震えなどが起こる可能性があります」と公式X(旧ツイッター)に投稿。酒とカフェイン入り飲料を一緒に飲むことで、「カフェインだけでなくアルコールの取り過ぎにつながります」と注意を呼び掛け、カフェインの過剰摂取による影響などをまとめた同省のホームページ(HP)を案内しました。
 HPでは、エナジードリンクの多用により中毒死した例もあるとして、カフェイン濃度の高い飲料などを紹介し、過剰摂取にならない飲み方を提示。一方で、適切に摂取すれば健康やスポーツパフォーマンスの向上に有用であることも紹介しています。
 同省食品安全政策課によると、8日午前中に酒とエナジードリンクを一緒に飲むことによる健康への影響に関する問い合わせが8件あったといいます。その後も問い合わせが相次いだため、Xで注意喚起することにしました。
 問い合わせが急増した理由について同省は詳細を明かしていないものの、「動画投稿サイトでお酒とエナジードリンクを一緒に飲む内容の動画を見たので問い合わせしたという声が一部であった」としています。

 2024年5月15日(水)

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■腎細胞がん、日本の患者の7割に他国で見られない遺伝子変異 国立がん研究センターなど [健康ダイジェスト]

 国立がん研究センターは14日、日本人の腎臓がん患者のうち7割が他国ではまれなパターンで遺伝子変異が生じていたとする研究結果を発表しました。日本やヨーロッパなど世界11カ国の患者を対象としたゲノム(全遺伝情報)解析で判明しました。何らかの環境的な要因で遺伝子に傷が生じているとみられ、予防法や治療法の開発につなげます。
 がんの原因となる遺伝子の変異は加齢や喫煙のほか、紫外線などの環境要因でも生じます。近年の研究では個々の要因ごとに、変異の仕方や場所に特定のパターンがあることがわかってきました。
 研究チームは今回、腎臓がんの中でも発症者が多い「腎細胞がん」の6割から7割を占める「淡明細胞型腎細胞がん」を対象に、ヨーロッパや南アメリカなど発症頻度に差がある11カ国の患者962人のゲノムを調べました。遺伝子変異のパターンを解析して、どのような要因で発がんするのか地域差を探りました。
 その結果、日本人患者の72%で特徴的な「SBS12」という変異のパターンが見付かりました。他国の患者では2%程度しか存在せず、原因は不明です。2本あるDNAのうち、片側だけに変異が生じていることが多く、「化学物質の暴露などで見られる特徴と似ており、何らかの環境要因で生じている可能性が高い」(柴田龍弘分野長)といいます。
 研究チームは今後、国内のほか、韓国や中国などのアジア地域でも日本人と同様な遺伝子変異のパターンがないか調査したい考えです。DNAに生じた化学的な変化を分析し、原因となる物質や自然現象の特定も目指します。
 今回の研究はイギリス王立がん研究基金とアメリカがん研究所が立ち上げた世界のがんを調査・研究する国際プロジェクトの一環で実施されました。食道がんに続いて2つ目の疾患調査で、成果をまとめた論文はイギリスの科学誌「ネイチャー」に掲載されました。

 2024年5月14日(火)

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■近畿大病院の産婦人科医、患者2003人分の検査データを無断持ち出し 個人情報漏えいの可能性 [健康ダイジェスト]

 近畿大学病院(大阪府大阪狭山市)の産婦人科に勤めていた40歳代の医師が、患者およそ2000人分の名前や検査データなどを個人のパソコンに保存して、病院から無断で持ち出していたことがわかり、病院は患者に謝罪しました。
 近畿大学病院によりますと、産婦人科に勤めていた40歳代の男性医師が、電子カルテで閲覧した患者の名前や年齢、血液検査のデータなどの情報を書き写して個人で所有するパソコンに保存し、病院から持ち出していたということです。
 持ち出されたのは2017年までのおよそ13年間に病院でお産した妊婦など2003人分のデータで、病院の内規では研究などの目的で患者のデータを持ち出す際には事前に申請が必要だということです。
 病院の調査に対し男性医師は「研究目的で持ち出した」と話しているということですが、必要な申請は行われておらず、研究の終了後もデータは削除されていませんでした。
 これまでに情報漏えいによる被害の報告は入っていないということで、病院では該当する患者に謝罪するとともに、職員に対し個人情報の取り扱いに注意するよう周知したということです。
 また、男性医師は非常勤で働いていた今年2月、パソコンを使用中、画面に「ウイルスに感染している」と表示されたため、サポート名目で出された指示に従いソフトをダウンロード。その際、パソコンが遠隔操作される状態になり、個人情報が閲覧された可能性があるといいます。
 同病院は3月末、不適切な行為だったとして医師との契約を打ち切りました。
 この病院の産婦人科ではほかにも妊婦の超音波検査の動画を誤って別の妊婦に手渡すミスがあったということで、病院では「同じ診療科で立て続けに重大な個人情報漏えい事案が発生し、大変重く受け止めています。今後、個人情報の適正な管理に努めます」とコメントしています。

 2024年5月14日(火)

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