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■スギ花粉のセシウム濃度、人への影響小さい 林野庁が発表 [健康ダイジェスト]

 来春の花粉飛散の季節を前に、林野庁は27日、スギ花粉に含まれる放射性セシウムの濃度の調査結果を公表しました。スギの雄花と花粉の濃度は同程度になることがわかりました。花粉飛散量が多くても、「人への影響は小さい」といいます。
 林野庁は福島県を含む周辺15都県の杉林計182カ所の調査を進めており、今回は福島県内87カ所のデータがまとまりました。
 東京電力福島第一原発に近い計画的避難区域の4カ所の雄花を採取。含まれる花粉の濃度を比べると、移行率は42~121パーセントの範囲でした。林野庁は、「雄花と花粉の濃度はほぼ同程度。花粉に移る過程で濃縮は起きない」と結論付けました。
 さらに、人への影響を試算。87カ所のうち、雄花の最高濃度は浪江町の1キロ当たり25万3000ベクレルで、これと同濃度の花粉を過去9年間に関東地方で最高の飛散量だった2008年3月の群馬県の飛散量1立方メートル当たり2207個に当てはめても、大人が1時間に吸い込む放射線量は0・000192マイクロシーベルトとなりました。
 例えば、12月20日時点での東京都新宿区の空間線量は毎時0・053マイクロシーベルトで、林野庁は「空間線量に上乗せしても影響は極めて小さい。花粉の吸引による被曝を心配する必要はない」と話しています。
 また、首都大学東京大学院の福士政広教授(放射線安全管理学)も11月に独自で調査を行い、東京都奥多摩町で採取したスギの雄花を分析したところ、1キロ当たり93ベクレルでした。福士教授は、「人体への影響を心配しなくていい数値だ。それでも気になる人は花粉用のマスクやゴーグルの着用で、セシウムが付着した花粉防止の効果が期待できる」としています。

 2011年12月29日(木)




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