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■「木の実類」アレルギーが増加 「小麦」超え食物アレルギーの3大原因に [健康ダイジェスト]

 クルミやカシューナッツ、アーモンド、ピスタチオなどの「木の実類」で食物アレルギーを起こす人が増えています。これまで日本人の食物アレルギーの3大原因は鶏卵、牛乳、小麦でしたが、最新の調査で初めて、木の実類が小麦を抜きました。
 調査は、国立病院機構相模原病院(相模原市)の海老澤元宏(えびさわもとひろ)・臨床研究センター長らが、全国約1000人のアレルギー専門医などを対象に2020年に実施しました。
 食べて1時間以内に症状が出た即時型食物アレルギーを新たに発症したケースをみると、原因の1位は鶏卵(33・4%)、2位は牛乳(18・6%)で例年と同じでしたが、3位は木の実類(13・5%)で、4位の小麦(8・8%)を抜きました。豆類のピーナツは5位(6・1%)でした。
 木の実類の内訳をみると、クルミが最も多く、過半数を占めました。食物アレルギーの報告件数は速報値で463件。前回調査(2017年)の約2倍、9年前の10倍以上に増えています。
 他の食物アレルギーと同じで、症状は皮膚のかゆみ、じんましん、湿しん、口のかゆみ、目のかゆみ、鼻水、腹痛、嘔吐(おうと)、せき、喘鳴(ぜんめい)などがみられますが、意識低下や血圧低下などで救急搬送が必要になる重篤な症状(アナフィラキシーショック)になったケースも58件ありました。
 患者数が増えている原因は不明ですが、「消費量が増えていることも背景にあるのではないか」と海老澤さんは指摘しています。

 2022年5月2日(月)




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