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■リコー、mRNA医薬品の製造受託事業に参入 アメリカのスタートアップ企業を買収 [健康ダイジェスト]

 リコーは17日、先端医療を手掛けるアメリカのスタートアップ企業を買収し、医薬品の開発製造受託事業に参入すると発表しました。リコーが持つ人工知能(AI)技術などを生かし、メッセンジャーRNA(mRNA)やiPS細胞(人工多能性幹細胞)を活用した創薬支援を主力の事務機事業と並ぶ収益の柱にしたい考えです。
 アメリカのエリクサジェン・サイエンティフィック(メリーランド州)を7月にも買収します。2019年に同社株式の34・5%を取得しており、今回の追加出資で保有比率を過半数に引き上げて子会社化します。買収額は数十億円規模とみられます。
 mRNAは細胞の中でタンパク質を組み立てるための遺伝情報。ワクチンなどのmRNA医薬品は人の細胞に働き掛けてウイルスのタンパク質を作らせることで、免疫を得ることができます。
 エリクサジェン社は2021年9月に医薬品研究所の湘南ヘルスイノベーションパーク(神奈川県藤沢市)で、国内初となるmRNA医薬品の開発製造受託を始めていましたが、現在の生産能力は週当たり100ミリグラムにとどまります。
 今後、リコーは十数億円を投じて同拠点の生産能力を順次増強し、2025年までに足元の600倍となる週当たり60グラムまで生産能力を高めます。新型コロナワクチン換算で、年間約1億回分に相当します。
 リコーは事務機事業などで培った生産管理技術などを生かします。同時に手掛ける創薬支援事業と合わせ、2025年に200億円の売上高を目指します。
 mRNAを巡っては国内の大手企業が原料の生産などを急いでおり、タカラバイオはmRNAワクチンの原薬生産に使う試薬を滋賀県草津市内の工場で製造し、2022年秋にも販売を始めます。ヤマサ醤油(千葉県銚子市)はmRNAワクチンに必要な「シュードウリジン」と呼ぶ、免疫作用を制御する原料を生産し、アメリカのファイザーやモデルナにも供給しています。

 2022年5月19日(木)




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