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■病気 脱腸(鼠径ヘルニア) [病気(た行)]

[iモード]足の付け根などから腸などの臓器が脱出した状態
 脱腸とは、足の付け根の特に内側の部分や下腹部から、腸などの臓器が脱出した状態。脱腸は通称であり、医学的には鼠径(そけい)ヘルニアと呼ばれます。
 おなかを覆う腹膜が弱いことが原因になって、腹筋の圧力で臓器が脱出します。先天性(若年性)と後天性のものがあります。
 男性の場合、脱出した臓器は主に陰嚢(いんのう)に飛び出るため、袋が大きく膨らみます。女性の場合、または男性でも部位によっては、下腹部にポコッとした膨らみができます。膨らんだ部分によって、脱腸(鼠径ヘルニア)は細かく外鼠径ヘルニア、内鼠径ヘルニア、大腿(だいたい)ヘルニアに分けられます。
 体の中の至る所にできるヘルニアの中で最も多いのが外鼠径へルニアで、大部分は小児期、特に乳幼児期に発生し、右側、左側、そして両側の順に多く、男女比は4対1です。乳幼児の場合は、泣いた時、入浴させた後、おむつを取り替える時などに気付きます。
 胎児の段階で、袋状になっている腹膜鞘状(しょうじょう)突起というものが形成され、成長に従って陰嚢に下がってきて、本来であれば袋の口がふさがります。生まれ付き、袋の口がふさがっていなかったり、ふさがっていても不十分だったりすることが、先天性鼠径ヘルニアの原因になります。
 生後1年以内で自然に治る可能性がありますが、年を加えるにつれて、その可能性は少なくなります。また、学童期に近付いて運動が激しくなるにつれて、症状が著明になります。
 後天性鼠径ヘルニアは高齢者にみられ、加齢することで腹膜や筋肉が弱るために、小腸などの臓器が鼠径部分に脱出してきます。たいてい脱出する穴であるヘルニア門が非常に大きく、ヘルニアの内容部が大きく袋状に突き出ます。
 起こしやすいのは、ふだんから立って作業することが多い人や、重い荷物を持ち上げることの多い人、便秘気味でトイレで気張る人、妊婦、前立腺(ぜんりつせん)肥大の人、せきやくしゃみをよくする人、太った人など。
 当初のうちは、腹に力を入れると下腹部に軟らかい膨らみを感じる程度で、手で押したり、横になってリラックスすれば簡単に引っ込のが普通です。しかし、何回も繰り返していくうちに、ヘルニア門が広がってきて突き出す部分が増え、痛みや便秘などの症状を伴うことになります。
 まれに、臓器の突き出した部分がヘルニア門で締め付けられて戻らなくなってしまうことがあります。これを嵌頓(かんとん)ヘルニアと呼び、締め付けられた状態が長期に及ぶと、血流の流れが妨げられて、腸が腐る壊死(えし)に至ることがあり、激しい痛み、嘔吐(おうと)などの腸閉塞の症状が出現します。
[iモード]脱腸の検査と診断と治療
 大人の脱腸(鼠径ヘルニア)の場合、放置していると悪化していく一方で、嵌頓ヘルニアにもなりやすいので、早めに消化器科、外科を受診します。乳幼児の場合も、見た目で気付きやすいので、早めに受診します。
 生後1年以内で自然に治る可能性がある乳幼児の鼠径ヘルニアの治療としては、ヘルニアバンドによってヘルニア内容物の脱出、増大を防ぎます。乳児ではヘルニアバンドをしているだけで自然に治る可能性があります。
 年長児や大人の鼠径ヘルニアの治療としては、一応、臓器が突出しないようにヘルニアバンドで抑える方法もありますが、常時装着しておく必要があるなど通常生活にかなりの負担を強いることになり、早いうちに手術を受けることが勧められます。
 臓器の突き出した部分が戻らなくなる嵌頓ヘルニアの場合、専門的な医師による整復処置でとりあえず元に戻りますが、整復処置をしても元に戻らない場合は、ヘルニア内容物の腸や精巣、卵巣などが血行障害に陥って障害される危険があるため、嵌頓を解除する緊急手術も考慮されます。
 乳幼児期の手術に関しては、生後3カ月以降であれば発見次第すぐ行う医療機関と、ある程度の年齢まで待機して行う医療機関とがあります。未熟児で生まれた乳児では、手術可能な時期は生後3か月よりも遅くなります。
 整復処置で嵌頓が解除された場合も、ヘルニアの原因は修復されていないため、後に手術で原因となった構造を修復する必要があります。 特に女児の場合は、卵巣などの女性付属器が絶えずヘルニアとして飛び出していることが多く、手術は早めにしたほうがよいとされています。
 手術は大きく分けて、従来法の手術(バッシーニ法)、腹腔(ふくくう)鏡下手術、メッシュ法の3種類が行われます。
 従来法の手術は、腸管などの出てくる穴を周囲の筋肉を寄せて縫い合わせてふさぐ方法。入院が1週間と長い、術後に痛みがある、再発率が15パーセントと高いなどの問題があって、今はそれほど行われない手術法です。
 腹腔鏡下手術は、腹部に小さな穴を3カ所開けて、モニターを見ながら手術を行う方法。脱出部に、腹腔内からポリプロピレン製のメッシュで閉鎖固定をして補強します。手術時間が1時間と長いというデメリットがある。
 手術の主流となっているのは、メッシュ法。全世界の鼠径ヘルニア手術の90パーセントを占め、日本でも85パーセントを占めています。再発率が3パーセントと低い、手術時間が15~20分と短い、局所麻酔で行える、手術創が3~4センチと小さくて痛みが軽いなどのメリットがあります。
 メッシュ法の中のメッシュ&プラグ法では、脱出した小腸などを押し戻して穴にふたをするように、ポリプロピレン製のバドミントンの羽根のような形のプラグを入れ、さらに、鼠径管内にメッシュシートを入れて補強し、皮膚を縫合します。メッシュ法にはこのほか、リヒテンシュタイン法、クーゲル法、PHS(プロリン・ヘルニア・システム)法などがあります。
 脱腸(鼠径ヘルニア)は、立ち仕事の人、重い荷物を持ち上げることの多い人、せきをよくする人、妊娠している人、便秘症の人、太っている人がなりやすいといわれています。その点から、食生活で行う予防方法は以下の3点です。
 野菜を積極的に摂取。野菜は葉物と根の物をバランスよく、また赤、黄、緑、白など色合いも考えて1日350グラムは取るようにすると、肥満予防に結び付きます。
 食物繊維を十分に摂取。今日の日本人の食物繊維摂取量は1日平均15グラムですが、1日平均20~25グラムにします。そのために、豆類、海藻類、キノコ類、山菜類を積極的に取ると、バナナのような健康的な硬さの便になります。
 ヨーグルトやオリゴ糖を摂取。腸内の善玉菌であるビフィズス菌はヨーグルトで増え、オリゴ糖はビフィズス菌のエサになります。善玉菌が優位になると便秘知らずに。

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■病気 腸閉塞(イレウス) [病気(た行)]

[トイレ]腸が詰まることによって、腸の内容物の通過障害が発生
 腸閉塞(へいそく)とは、腸が何らかの原因によって詰まることにより、腸の内容物である食べ物や消化液の通過障害が起こる疾患。イレウスとも呼ばれます。
 原因により大別すると、機械的腸閉塞と機能性腸閉塞の2つに分けられます。機械的腸閉塞というのは、腸の通過障害が機械的な原因によって起こるもので、機能性腸閉塞というのは、腸管の運動を支配する神経や血管に障害があって腸の内容物が停滞してしまうものです。
 機械的腸閉塞と機能的腸閉塞は、それぞれさらに2つに分けられます。
 機械的腸閉塞の1つは、腸が外側から締め付けられて起こる絞扼(こうやく)性腸閉塞。腸が複雑にねじれる、ヘルニア(脱腸)の中に腸が入り込む、腸の中に腸が入り込むなどが原因になります。急激な嘔吐(おうと)、持続する腹痛などが症状です。大半は、緊急手術が必要になります。
 機械的腸閉塞のもう1つは、腸の内腔(ないくう)が異物や腸壁の変化のために詰まった状態となる閉鎖性腸閉塞。大部分が手術後、外傷、炎症などによる腸管癒着が原因です。刺すような痛み、悪心(おしん)、嘔吐、腹部膨満感、排ガス、排便の停止が現れます。
 腸閉塞の9割が機械的腸閉塞で、その原因は腸管癒着によるといわれています。
 機能的腸閉塞の1つは、まひ性腸閉塞。腹膜炎、胆のう炎、膵(すい)炎、子宮外妊娠、外傷による腹腔内の出血、手術後の腸まひなどが原因です。嘔吐、排ガス、排便停止、腹痛、腹部膨満感などがみられます。
 機能的腸閉塞のもう1つは、けいれん性腸閉塞。神経衰弱、ヒステリー、鉛中毒などが原因になります。
 腸閉塞で腸管が詰まると、大量の食べ物の消化途中のものや消化液、便がどんどん充満していってしまうため、進行すると内容物を嘔吐するのが特徴です。さらに進むと、腸の内容物が逆流して、便臭を伴う内容物を吐くようになります。
 初期の段階で発見できれば、開腹手術をしなくても解消されることもありますが、腸に酸素や栄養分を送る血管が入った腸間膜も圧迫されたり、ねじれたりして血流障害を起こした絞扼性腸閉塞で、頻脈、発熱、脱水、尿量の減少などの全身症状が起きると非常に危険であり、緊急開腹手術が必要になります。
[トイレ]腸閉塞の検査と診断と治療
 腸閉塞が疑われたら自然に治ることはまずないので、消化器科、外科を受診します。初期症状が腹痛なので、内科を受診することがあるかもしれませんが、それでも問題はありません。
 我慢して様子をみて、夜間や休日になってから病院を受診しても、適切な治療を受けられないこともあります。症状が激しければ、救急車を要請します。
 医師による診断では、X線検査、超音波検査(エコー)、CT検査が行われます。腸だけでなく腸間膜も圧迫されたり、ねじれたりする絞扼性腸閉塞と区別することが大切ですが、この区別は時に困難です。
 絞扼性腸閉塞が疑わる場合は、手術に踏み切ります。 そのほかの腸閉塞の場合は、検査によって手術するかしないか決定されます。
 手術以外の保存的治療で治す場合は、食事や飲水を中止して胃腸を休め、十分な点滴による栄養と水分の補給を行います。
 病状が進行して、腸の張りが強くなった場合は、鼻から胃や腸まで管を入れ、嘔吐のもととなる胃や腸の内容物を体の外にくみ上げたり、詰まっている部分でバルーンを膨らませたりして、むくみやふさがりを解消します。腸の張りが少なくなれば、腸から吸収され快方に向かいます。
 排ガスや排便が起これば、腸の通過障害は一応治ったことになるものの、腸が詰まった原因である癒着や、腸がはまり込んだくぼみであるヘルニア(脱腸)は治らないため、再発の危険は残ります。
 まひ性の腸閉塞に対しては、腸管運動を促進させるために薬剤が効果的で、腹膜炎、胆のう炎、膵炎などが原因となっている場合は、それらの治療も行います。
 手術的治療は、腹部を切ることで新しい癒着を作ることになり、腸閉塞にいっそうなりやすくしてしまうため、避けるのが一般的。手術が必要なのは、絞扼性腸閉塞の場合のほか、保存的治療を1週間以上続けてもよくならない場合、何度も腸閉塞を繰り返す場合などです。
 腹部の手術後の癒着による腸閉塞では、体調が優れない時には食事内容を軟らかく、消化のよいものにするなどの工夫は必要ですが、完全に予防する方法や注意点はありません。

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■病気 直腸脱 [病気(た行)]

[トイレ]高齢の女性に多くみられ、直腸が肛門から飛び出す疾患
 直腸脱とは、大腸の最終部に当たる直腸が肛門(こうもん)から飛び出す疾患。小児や若い成人でもみられますが、ほとんどが高齢で出産経験のある女性に起こります。
 直腸を骨盤に固定している筋肉や靭帯(じんたい)が生まれ付き弱かったり、年を取って緩んできたため、直腸の粘膜や筋層が肛門の外に飛び出すために起こります。
 そのほか、肛門括約筋が弱い、腹腔(ふくくう)内の直腸子宮間のポケットが深い、直腸が短いなども原因となり得ます。直腸のポリープや内痔核(ないじかく)脱肛など、肛門から脱出する疾患を放置することも原因の一つです。
 初期には肛門から3センチ程度の直腸粘膜のみの脱出が起こり、ひどい場合には10~20センチもの長さの直腸全層がひっくり返って飛び出すこともあります。初期には排便時の脱出のみにとどまるものの、進行すると歩行時にも脱出が認められ、肛門括約筋の障害、女性では子宮脱を伴うこともあります。
 直腸を手で押し込まないといつまでも肛門のはれや痛みが続き、下着に触れて出血するようになります。便秘や排便障害も起こります。
 小児にみられる直腸脱の場合は、成長するにつれて自然と治ることが多いので、息まないようにします。原因は、便秘による硬い便です。
[トイレ]直腸脱の検査と診断と治療
 直腸脱に気付いた場合、またはその疑いがある場合は、直腸脱の程度の判定がしにくいため、肛門科の専門医を受診します。
 医師による診断は、脱出している直腸粘膜を確認することで行われ、脱出していない場合は腹圧をかけて脱出させます。詳しくは、原因になる脆弱(ぜいじゃく)な骨盤底と直腸の固定の異常の有無を調べるために、肛門内圧検査や排便造影検査が必要になります。それにより治療法が決定されます。
 鑑別診断としては、直腸がんの有無が重要で、内視鏡検査が必要になります。
 小児の直腸脱は、なるべく手術せずに治療されます。緩下剤を用いて便秘を予防し、排便の時に息むことをやめさせることにより、症状は自然と治ってきます。
 青壮年の直腸脱では、仕事やスポーツで腹部に力が入ることが多いので、外科的治療法が最もよいとされています。開腹手術によって、直腸をおなかの中に引き上げて、しっかり固定します。いろいろな方法がありますが、どれも約90パーセントは有効です。
 高齢者、または軽い直腸脱では、肛門から直腸をナイロン糸で縫い縮めるか、薬を注入固定する方法が行われています。縫い縮める手術は比較的容易で、麻酔法の工夫で日帰りや一泊入院での対応も可能です。ただし、手術後の安静と排便のコントロールは重要です。

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■病気 直腸ポリープ [病気(た行)]

[台風]直腸の粘膜の一部が隆起したもので、がん化する可能性も
 直腸ポリープとは、大腸の最終部に当たる直腸の粘膜の一部が隆起したもの。大腸ポリープ全体の7割が、直腸に近い部位にできます 。
 ポリープの形は、茎のある有茎性できのこ状のものと、無茎性でいぼ状のもの、平らに隆起したものなどあります。また、発生の仕組みから、大きく腫瘍(しゅよう)性のものと非腫瘍性のものに分類されています。
 腫瘍性のポリープには、良性の腺腫(せんしゅ)と、がん化した悪性の腺がんがあります。一方、非腫瘍性のポリープには、若年性ポリープ、過形成ポリープ、炎症性ポリープがあり、がん化する可能性はありません。
 大腸がん、直腸がんの発生と同じく、動物性脂肪や蛋白(たんぱく)質の消費と関係があるといわれていますが、原因についてはわかっていません。
 ポリープが小さい場合は、ほとんどが無症状です。ポリープが大きくなってきたり、がん化すると、便に血液や粘液が付着し、排便後に残便感が生じる場合もあります。また、肛門(こうもん)に近い部位にあるポリープは、排便の際に肛門から脱出する場合もあります。
 ほとんどが無症状であるため、人間ドッグの大腸肛門内視鏡検査などで偶然に確認されることがほとんどです。
[台風]直腸ポリープの検査と診断と治療
 直腸ポリープに気付いた場合、またはその疑いがある場合は、肛門科、大腸肛門科の専門医を受診します。
 肛門に近い場所では、大腸肛門外来での診察で多く発見されます。詳しく調べるには、硬性直腸鏡、S状結腸内視鏡検査、または全大腸内視鏡検査が必要です。必要に応じて粘膜の一部を採取して調べる生検が行われます。良性か悪性かの区別が重要です。
 ポリープの数が1個か2個で、小さな場合は、そのまま放置して経過をみることがあります。まれに、ポリープが壊死(えし)して自然に治癒することもあります。
 一般にポリープのサイズが1センチを超える場合、複数の個所にポリープがあるポリポージスの場合には、診断と治療を兼ねて、すべてのポリープを内視鏡により切除します。近年では拡大内視鏡を用いることにより、または熟練した内視鏡医であれば、ポリープを切除する前にある程度の悪性度の判断がつくため、すべてのポリープを切除する必要はありません。治療後に、良性か悪性かを詳しく調査します。
 内視鏡で切除できない大きさのポリープの場合は、肛門側から器具を使って切除手術を行います。近年では、より肛門から遠い直腸でもポリープが確実に切除できるような器具が開発されています。がん化しているものは、開腹手術が必要となります。
 治療後も、追跡検査が大切です。ポリープでは新たな腺腫、およびがんの発生頻度が高いため、医療機関によっては1〜3年後に全大腸内視鏡検査を行っていますが、その間隔はそれぞれの危険因子により決定されています。

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