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■用語 大腿骨骨折 [用語(た)]

[スキー]太ももの骨である大腿骨の外傷による骨折
 大腿骨(だいたいこつ)骨折とは、太ももの骨である大腿骨の外傷による骨折。
 太ももは、上半身を支え、かつ歩行するのに使う重要な部位で、太い大腿骨と筋肉が付いています。太ももの損傷は、筋肉などにも起こりますが、大腿骨が骨折する場合もあります。
 大腿骨は、股(こ)関節と膝(しつ)関節の間にある人体最大の長管骨で強靭(きょうじん)な構造になっているため、若い人に骨折が生じるのは極めて強い外力を受けた時です。受傷の原因は交通事故が最も多く、ほかに高所からの落下、ラグビーなど激しい運動中の外部からの衝撃、小児の遊戯中の事故などがあります。
 しかし、高齢者、特に閉経した女性の高齢者で骨粗鬆(こつそしょう)症にかかっている場合は、立ち上がる際によろけて転倒したり、歩行中に段差につまずいて転倒したり、ベッドから落ちるだけでも骨折が生じます。
 この大腿骨骨折は、上側の股関節側から順に、大腿骨頭、大腿骨頸部(けいぶ)、大腿骨転子(てんし)部、大腿骨転子下、大腿骨骨幹部、大腿骨顆部(かぶ)の骨折に分けられます。
 交通事故などによる強い外力による大腿骨骨折の場合は、ほかの部位の骨折や頭部、胸部、腹部の重要臓器の損傷を合併することが少なくありません。大腿骨の下3分の1の骨折では、主要な膝窩(しつか)動脈や総腓骨(そうひこつ)神経などの損傷を合併することがあります。
 大腿骨の骨折部には、内出血によるはれ、皮下出血、異常な動きを認め、起立は不可能になり、受傷した脚の自動運動もできなくなります。膝窩動脈の損傷があると、足の指の色調は不良となり、足背部で拍動を触れなくなります。神経まひがあると、足首や足指の運動が不可能となります。
 骨折部でかなり大量の出血があるため、血圧低下やショック症状を起こすことがあり、合併損傷が多いほど強くなります。
 大腿骨骨折が発生した際は、応急処置として副木を当てて骨折部が動かないようにします。大量出血が予想され、さらにほかの部位に損傷を合併することがあるので、体を起こさずに横にしたまま医療機関に運びます。
[スキー]大腿骨骨折の検査と診断と治療
 整形外科の医師による診断は、局所の症状で容易につきます。X線(レントゲン)検査で、骨折部位、骨折型、転位の程度を調べます。ただし、大腿骨のずれが小さい亀裂骨折で、受傷した後も歩けている状態の場合は、X線検査では判別しづらいこともあり、CT(コンピュータ断層撮影)検査やMRI(磁気共鳴画像撮影)検査を行います。
 整形外科の医師による治療は、大きく分けて手術療法、ないし保存療法を行います。特に高齢者の場合は、全身状態が許せば手術によって早期に痛みをとって体重をかけられるようにし、リハビリを開始することが望ましいと考えられています。
 股関節にある関節包より内側で骨折する大腿骨頸部の骨折(内側骨折)の手術では、ずれが少ない場合や若い人の場合に、ずれを元に戻して骨折部をネジで固定します。高齢者で、ずれが大きい場合には、金属製の人工骨頭に置き換えます。
 関節包の外側で骨折する大腿骨転子部の骨折(外側骨折)の手術では、骨のずれが大きいことが多いので、プレートとネジ、または骨の中に入れた金属のくぎとネジを組み合わせたもので固定します。
 一方、保存療法を選択するのは、大腿骨頸部の骨折(内側骨折)で骨のずれがほとんどなく、比較的若い人の場合と、骨がくっつく可能性が高く、数カ月間寝たきりでいてもそれほど大きな問題が起きない場合です。ただし、大腿骨頸部の骨折は骨折部の血流が悪いために骨がくっつかないまま偽関節になったり、折れた骨が壊死したりする可能性があります。
 また、手術や麻酔というのは体にかなり負担がかかりますので、全身状態が悪いため、寝たきりでいる危険性より手術をする危険性のほうが高いと判断される場合には、保存療法を選択します。手術しない場合でも、数カ月安静にしていると痛みは落ち着いてきます。
 大腿骨頸部の骨折の場合、基本的に骨がくっつくことはありません。従って、足に体重をかけることはできませんが、あまり痛みなく車椅子(いす)に座っていることは可能です。場合によっては、よいほうの足に体重をかけて立つことができることもあります。痛みが落ち着き次第、できるだけ早く車椅子に移って寝たきりを防ぐことが重要です。
 大腿骨転子部の骨折(外側骨折)の場合、安静を保っていれば骨はくっつきます。通常3~4週間程度で多少動かしても骨がずれなくなり、2~3カ月程度で体重をかけて歩く練習を開始します。
 小児の大腿骨骨折の場合は、骨癒合が良好で変形がよく矯正され、1センチまでの短縮は自家矯正が可能なため保存療法を行います。長期間ベッド上で固定されても全身的な合併症や関節の拘縮が起こらないので、年齢に合わせてベッド上でいろいろな牽引(けんいん)療法を行います。
 2〜3歳以下に対しては、垂直に両下肢を牽引するブライアント牽引を行います。3〜8歳児に対しては、股関節を30度曲げた位置にして牽引するラッセル牽引を行います。また、2〜12歳児に対しては、股関節と膝関節を90度曲げた位置にして牽引するウエーバー牽引を行います。
 一般的に、高齢者の骨折後の歩行能力は、手術をしたとしても1ランク落ちるといわれています。例えば、家の外を自由に歩いていた人は杖(つえ)が必要になる、杖で歩いていた人は主に家の中での生活になる、家の中をつかまりながらやっと歩いていた人はベッドからポータブルトイレや車椅子への移動がやっとになる、といった具合です。
 しかし、リハビリテーションの進み具合は個人差が大きく、本人の意欲、痛みの程度、体力、合併症、認知症の有無などによって大きく変わってきます。認知症状が強い場合には、リハビリがあまり進まないことが予想されます。




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■用語 大前庭腺炎 [用語(た)]



[かわいい]膣の入り口付近に位置する左右一対の大前庭腺に、細菌が侵入して炎症が起こる疾患
 大前庭腺炎(だいぜんていせんえん)とは、膣(ちつ)の入り口付近に位置する左右一対の分泌腺に、細菌が侵入し、その細菌に感染することが原因で炎症が起こる疾患。バルトリン腺炎とも呼ばれます。
 大前庭腺は、バルトリン腺とも呼ばれ、女性が性的興奮を起こした時に、性行為を滑らかにする薄い乳白色の粘液を分泌する働きがあります。男性の尿道球腺、あるいはカウパー腺、クーパー腺とも呼ばれる分泌線に相当します。
 大前庭腺の存在について最初に記述されたのは17世紀で、デンマークの解剖学者キャスパー・バルトリン(1655年〜1738年)によります。
 その粘液の排出管である大前庭腺は、長さ約2センチのスポイトのような袋で、腟の入り口の横、小陰唇の下端にある腟前庭に開口しています。
 エンドウ豆ほどの大きさの大前庭腺の開口部から、ブドウ球菌、淋菌(りんきん)、クラミジア・トラコマーティス、あるいは腸内細菌のバクテロイデスや大腸菌などが侵入し、それらの細菌に感染すると、急性期には排出管に炎症が起こり、開口部が発赤して、はれ、痛み、違和感が現れます。
 時には、小陰唇の外側、大陰唇にまで、発赤、はれ、痛みが現れます。
 大前庭腺炎による炎症が治まった後に、開口部の閉鎖が起こると、本来は外に分泌される粘液が排出管内部にたまり、拡大して嚢胞(のうほう)を形成します。嚢胞は液体を満たした袋を意味し、これを大前庭腺嚢胞といいます。
 多くは大前庭腺の片側だけに形成され、小さい際には気が付かないこともあります。次第に大きくなって、嚢胞がクルミ大ないし鶏卵大などさまざまな大きさになると、膣の入り口付近の時計に例えると5時または7時の位置に、紙でふいた際に丸いものが手に触れるようになってきます。
 歩行時や性交時に軽い痛みが生じることもありますが、細菌感染を伴っていなければ無痛性のことも多く、また自然に開口部が再び開いて、排出管内部にたまった粘液が流れ出して、嚢胞が縮小してしまうこともあります。
 一方、大前庭腺嚢胞内に細菌感染が起きると、うみが排出管内部にたまって、膿瘍(のうよう)を形成します。膿瘍はうみの塊を意味し、大前庭腺膿瘍といいます。
 発赤、はれ、痛みがはっきりしてきて、膿瘍全体に押すと痛む圧痛を認めます。
 さらにひどくなると、大陰唇も膨張して熱感を伴う腫瘤(しゅりゅう)を形成し、歩行時や性交時に痛みが生じたり、何もしていないのに感じる自発痛が生じたりします。ひどい痛みによって、歩行困難に陥ることもあります。
 大前庭腺炎が悪化して、大前庭腺膿瘍になる前に症状に気付き、婦人科、産婦人科を受診することが勧められます。
[かわいい]大前庭腺炎の検査と診断と治療
 婦人科、産婦人科の医師による診断では、嚢胞のある位置や、圧痛のある膿瘍の位置で判断し、排出管内部にたまっている粘液やうみを培養して原因となっている菌を特定します。
 婦人科、産婦人科の医師による治療では、急性期では、抗生物質(抗生剤、抗菌剤)の全身投与、局所の湿布を行います。大前庭腺炎の段階では、多くが抗生物質の投与で治ります。
 慢性化して嚢胞を形成した場合は、排出口をつくる手術を行うこともあります。膿瘍を形成し、痛みが強い場合は、切開してうみを出す手術を行います。再発を繰り返す場合や、嚢胞や膿瘍が大きい場合は、嚢胞や膿瘍を摘出する手術を行います。
 予防法は、膣や外陰部の清潔を保ち、大前庭腺内への細菌の侵入を防ぐ以外にありません。特に、大小便の排出の時や性交渉の時に清潔を心掛けることです。


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■用語 男性性器結核 [用語(た)]



[蟹座]結核菌が男性の生殖器に感染することによって起こる感染症で、肺外結核の一種
 男性性器結核とは、結核菌が男性の生殖器に感染することによって起こる感染症。肺外結核の一種です。
 原因菌である結核菌は、正式な名称をマイコバクテリウム・ツベルクローシスで、グラム陰性無芽胞性桿菌(かんきん)に所属する抗酸性の細菌です。この結核菌は、酸、アルカリ、アルコールに強い上に乾燥にも強く、また空気感染を引き起こします。
 基本的には、その多くは肺に孤立性の臓器結核を発症する肺結核の病原菌になりますが、低い頻度ながら、肺外結核と呼ばれる肺以外への結核菌感染症を引き起こします。
 肺外結核は、主に結核菌が血管を通って全身にばらまかれ、そこに病巣を作る粟粒(ぞくりゅう)結核によって起こります。腎(じん)臓とリンパ節に起こるものが最も多く、骨、脳、腹腔(ふくこう)、心膜、関節、尿路、そして男女の生殖器にも起こります。
 男性性器結核は、結核菌が前立腺(ぜんりつせん)、精巣(睾丸〔こうがん〕)、精巣上体(副睾丸)、精嚢(せいのう)腺、精索に病巣を作ることによって起こります。
 結核菌が血管を通って前立腺、精巣上体、精巣などに連続的に感染することが多く、一方では腎臓、尿路の結核に続発して尿路、精路に沿って前立腺などに逆行性に感染し、炎症を起こして、硬い凹凸のあるはれを生じます。
 男性性器結核で感染部位のはれが起こっても、ほとんどは自覚症状はないものの、時に精巣などの痛み、不快感、下腹部痛を生じることもあります。
 また、精巣上体の結核は精路の物理的閉塞(へいそく)から、精巣の結核は精子を産生する精巣機能の障害から、それぞれ男性不妊症の発生に関連する場合があります。特に長期的、慢性的に炎症が継続すると、男性不妊症の発生頻度が上昇しやすくなります。
 感染が進行すると、精巣上体と精巣の境界がわからないほどの一塊となったはれがみられたりして、最終的には精巣上体、精巣を破壊することもあります。初めは片方の精巣上体、精巣にはれが起きるケースがほとんどですが、放置すると両方に起きる恐れもあります。
 結核が減少している近年では、結核の二次的発症である男性性器結核の頻度は低下しています。
[蟹座]男性性器結核の検査と診断と治療
 泌尿器科の医師による診断では、血液検査や尿検査、前立腺液検査、ツベルクリン反応検査などを行い、体内に結核菌があるかどうかを調べます。なお、精液からの結核菌の証明は困難です。
 前立腺や精巣、精巣上体が結核にかかっている場合には、痛みや発熱などの症状がなくても、硬い凹凸のあるはれがみられたり、精巣と精巣上体が一塊となったはれがみられたりするので、触診による検査を初めに行うこともあります。
 男性性器結核に尿路結核が併発していることが多いため、静脈性尿路造影ないし逆行性尿路造影、CT(コンピュータ断層撮影)検査、膀胱鏡などの画像検査を行うこともあります。
 また、前立腺や精巣にがんなどの腫瘍(しゅよう)ができている場合にも、同じようなはれが現れたり下腹部痛を感じる場合があるため、前立腺がんなどの検査を同時に行うこともあります。
 泌尿器科の医師による治療では、抗結核剤の投与による化学療法を中心とする内科的療法を行います。
 肺結核に準じて、普通、最初の2カ月間はリファンピシン、ヒドラジド、ピラジナミド、エタンブトールまたはストレプトマイシンの4種類の抗結核剤を投与し、その後はリファンピシンとヒドラジドの2種類の抗結核剤の投与にし、合計6カ月で治療を完了します。
 ピラジナミドを初め2カ月間使うと殺菌力が強く有効ですが、80歳以上の高齢者や肝機能障害のある人には使えません。この場合には、治療は6カ月では短すぎ、最も短くて9カ月の治療が必要です。
 抗結核剤の投与によっても完治しない場合には、外科的療法を検討します。腎臓結核により片方の腎臓の機能が完全に失われている場合には、内科的療法の前に腎臓を摘出する外科的療法を先行することを積極的に検討します。
 自覚症状があまり現れないため、結核菌が発見されて治療が始まっても、薬の服用を忘れてしまったり自己判断でやめてしまう人もいます。しかし、結核菌は中途半端な薬の使用で薬に対する耐性ができてしまうこともあるので、服用の必要がなくなるまできちんと検査を受ける必要があります。
 早期発見、早期治療を行えば性器結核は治りますから、これが原因となっていた男性不妊症であれば、性パートナーの女性が妊娠する可能性も高くなります。


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■用語 大腿四頭筋拘縮症 [用語(た)]

[ー(長音記号2)]乳幼児や小児の太腿の前面にある大腿四頭筋が硬くなって、本来の機能が損なわれ、歩行や正座が困難になる疾患
 大腿四頭筋(だいたいしとうきん)拘縮症とは、乳幼児や小児の太腿(ふともも)の前面にある大腿四頭筋が硬く線維化して、本来の機能が損なわれ、歩行や正座が困難になる疾患。大腿四頭筋短縮症とも呼ばれます。
 大腿四頭筋は大腿直筋、外側広筋、中間広筋、内側広筋の4つの筋からなる筋肉で、骨盤および大腿骨から起こり、下のほうへ伸びていって膝蓋(しつがい)骨を包んで共同の膝蓋腱(けん)となり、脛(けい)骨粗面へ付着する強大な筋肉です。
 大腿四頭筋拘縮症の多くは、小児期に明瞭となり、歩行開始から学童期ごろまでに発症します。通常は大腿四頭筋のすべてではなく、大腿直筋、外側広筋、中間広筋、内側広筋のうちの1つか、2つが障害されます。
 すでに1946年に疾患が報告されていましたが、当時は先天的なものと考えられていました。しかし、1970年代に入って日本各地で多発し、社会問題となりました。そこで、日本医師会は1974年に検討委員会を設け、その原因として、まれにある先天的なものと、乳幼児や小児の大腿四頭筋への抗生剤や解熱剤の皮下注射や筋肉注射によるものとがあることを明らかにしました。
 しかし、大腿四頭筋に注射を受ければ必ず筋肉の線維化が生じるわけではなく、むしろ一部に発生するものと思われます。注射薬の種類、濃度、量、回数などの各種の要素のほか、乳幼児や小児の体質といったものも関係しています。
 大腿四頭筋拘縮症のほとんどは、足の不自由や歩行異常を来し、痛みなどを生じることはあまりありません。また、立位になると、出っ尻(ちり)の状態を示します。硬く線維化した筋肉と骨との成長の不均衡のために、骨の成長障害や変形をもたらすこともあり、左右の脚の長さが数センチ違ってしまうこともあります。
 また、大腿四頭筋拘縮症は3つのタイプに分けられ、タイプによって症状に違いもあります。
 大腿直筋が障害される直筋型では、尻(しり)上がり現象がみられます。尻上がり現象は、うつ伏せに寝て膝(ひざ)を曲げると、尻が浮き上がる現象をいいます。直筋型の場合、正座は程度の差はありますが、可能です。
 大腿直筋と外側広筋が障害される混合型では、尻上がり現象がみられ、正座もできません。外側広筋と中間広筋が障害される広筋型では、尻上がり現象はみられませんが、正座ができません。
 また、直筋型、混合型では、悪いほうの脚を外側へ振り回しながら歩くぶん回し歩行や、出っ尻歩行といった歩き方の異常がみられる場合があります。広筋型では、膝を突っ張って歩く棒足歩行といった歩き方の異常がみられる場合があります。
[ー(長音記号2)]大腿四頭筋拘縮症の検査と診断と治療
 整形外科、あるいは形成外科の医師による診断では、太腿への筋肉注射を受けたことがあって、そこに皮膚のくぼみや硬いしこりがあり、それに加えて足の不自由や歩行異常があれば、容易に判断できます。
 関節の状態を判定するためにX線(レントゲン)検査を行ったり、筋肉の状態を把握するためにMRI(磁気共鳴画像撮影)検査を行う場合があります。
 整形外科、形成外科の医師による治療では、年齢や、障害された筋肉や程度に応じて、方針を立てます。乳幼児である場合には、そのまま経過観察して筋力の増強を図ります。
 小児の重症例に対しては、筋膜、靭帯(じんたい)、障害されている筋肉を切る筋切離術を行うのが一般的です。
 手術を行うことにより、尻上がり現象の程度が軽くなったり、正座ができるようになったり、歩き方がよくなったりすることが期待できます。
 しかし、手術前の状態によってもその成績は異なり、症状が再発したり、再手術が必要になることがあります。また、筋肉を切るために術後に筋力が低下する場合があります。
 予防法としては、皮下注射、筋肉注射を問わず、注射の乳幼児や小児への乱用を慎むこと第一で、医者で治療を受ける時は保護者が十分な説明を受けることが大切です。
 なお、注射による筋肉の拘縮は、大腿四頭筋のほか、殿(でん)筋、三角筋、上腕三頭筋などにもあり、注射部位として絶対安全なところはありません。




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