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■世界最小268グラムの男の赤ちゃん、無事退院 慶応大学病院 [健康ダイジェスト]

 体重268グラムで生まれた極めて小さな男の赤ちゃんが、無事に成長して、今月20日、退院したと慶応大学病院(東京都新宿区)が明らかにしました。病院によりますと、元気に退院した男の子としては世界で最も小さく生まれた赤ちゃんだということです。
 慶応大学病院小児科によりますと、男の子は体重の増え方が緩やかで、おなかの中で亡くなるリスクが高かったため、昨年8月、妊娠24週で緊急の帝王切開を行い、体重268グラムで誕生しました。
 その後、新生児集中治療室で呼吸や栄養を管理しながら成長を促したところ、3238グラムまで大きくなって今月、退院したということです。
 病院によりますと、元気に退院した男の子としては世界で最も小さく生まれた赤ちゃんだということで、男の子は大きな合併症もなく元気だということです。
 世界の小さな赤ちゃんを記録するアメリカのアイオワ大学のデータベースによりますと、300グラム未満で生まれて元気に退院した赤ちゃんは世界で23人が記録されていますが、そのうち男の子は4人だけで、最も小さかった男の子は2009年にドイツで生まれた274グラムの赤ちゃんだったということです。
 病院によりますと、男の子が女の子よりも救命率が低いのは、男の子は肺の成熟が遅いことなどが理由とみられるといいます。

 2019年2月26日(火)

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■埼玉県西部に住む3人がはしかに感染 医療機関で拡大か [健康ダイジェスト]

 埼玉県西部に住む男女3人が相次いではしか(麻疹=ましん)に感染していたことがわかり、埼玉県は最初の患者が受診した医療機関で感染が広がった恐れがあるとして、はしかの疑いがある症状が出た場合は保健所に連絡してから医療機関を受診するよう呼び掛けています。
 埼玉県によりますと、はしかに感染したのは、埼玉県西部の狭山保健所管内に住む10歳代から40歳代までの男女3人です。
 このうち30歳代の男性は、今年1月フィリピンに10日間ほど滞在し、帰国した後に発熱や発疹の症状が出て1月9日、はしかと診断されました。
 その後、男性が最初に受診した医療機関で働く40歳代の女性スタッフと、同じ医療機関を受診した10歳代の男性が、いずれも発熱の症状が出て、先週はしかと診断されました。3人とも症状は回復しているということです。
 埼玉県は最初の患者が受診した医療機関で感染が広がった可能性があるとして、高熱や発疹などはしかの疑いがある症状が出た場合は、最寄りの保健所に連絡してから医療機関を受診するよう呼び掛けています。

 2019年2月26日(火)

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■はしか患者増加、22都道府県で222人 海外での感染目立つ [健康ダイジェスト]

 国立感染症研究所は26日、今年に入ってからのはしか(麻疹=ましん)の患者数が17日までで222人になったと発表しました。直近の1週間では48人が新たに感染し、過去10年間で最多ペースとなっています。
 発表によると、都道府県別では大阪府が77人で最も多く、三重県49人、愛知県20人、東京都14人、京都府9人と続きます。これまで中心だった関西以外の地域でも感染者が増え、22都道府県に拡大しています。渡航先のフィリピンやベトナムといった東南アジアでかかったとみられる人が目立ちます。
 大阪府では、百貨店「あべのハルカス近鉄本店」(大阪市)や大阪府済生会茨木病院(茨木市)で多数の患者が確認されています。三重県では、宗教団体の研修会に参加した人らの集団感染がみられました。
 千葉県では、フィリピンに滞在していた40歳代の女性がはしかに感染。女性を救急車で搬送していた30歳代の男性隊員にもうつりました。川崎市でも、11日に東南アジアから帰国した3歳未満の男児が発症しました。発熱後、市内のスーパーに外出したり、JR川崎駅から京浜東北線などを利用し、東京方面に出掛けたりしたといいます。
 国内では、2008年に約1万1000人の患者が出ましたが、2006年から子供への予防接種を2回にするなどしたことで、患者は減りました。2015年には、世界保健機関(WHO)から、国内に土着ウイルスが存在しない「排除状態」と認定されました。
 だが、その後も東南アジアなどで流行しており、こうした地域で感染した人が散発的にみられます。最近の国内の患者数は年間200人前後で推移しています。
 厚生労働省は、「渡航する人などは、予防のためにワクチン接種を検討してほしい」としています。
 はしかは、ウイルスに感染後、約10日間の潜伏期間を経て、38度前後の熱やせきなど、風邪に似た症状がみられます。2~4日続いた後、いったん熱は下がるものの、再び39度以上の熱や全身の発疹が出ます。熱が下がってからも、3日程度は人にうつす恐れがあります。患者のくしゃみなどで空気中に浮遊するウイルスを吸い込んだだけでもかかります。手洗いやマスクでは防げず、免疫がなければほとんど発症します。
 治療薬はないものの、ワクチンを2回接種することが有効。現在は、1歳児と就学前に2回、予防接種を受けることになっています。それでも感染することはあるものの、症状は比較的軽くてすみ、感染力も弱まります。
 感染拡大を防ぐため、はしかが疑われる症状が出た場合は、医療機関に連絡をしてから受診します。妊娠中の女性がかかると、流産や早産の危険が高くなり、妊婦や予防接種を受ける前の0歳児などが感染しないようにすることが重要です。

 2019年2月26日(火)

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☐用語 悪性線維性組織球腫 [用語(あ行)]

[喫茶店]軟部組織と骨から発生する悪性腫瘍
 悪性線維性組織球腫(しゅ)とは、軟部組織と骨から発生する悪性腫瘍(しゅよう)。最初は軟部組織に発生する腫瘍(しゅよう)として、この疾患名がつけられたのですが、その後、骨にも発生することが明らかとなり、骨の疾患としても悪性線維性組織球腫という腫瘍名がつけられています。
 骨のがんである原発性悪性骨肉腫の中では、骨肉腫や軟骨肉腫、ユーイング肉腫の頻度が高く、悪性線維性組織球腫はそれらに比べると頻度が低くまれな疾患です。20歳代後半から発症頻度が増えてくることが知られていますが、比較的に高い年齢層によくみられる疾患で、50歳代に最も多く、以下40歳代、60歳代の順になっています。
 発症の原因は明らかではありませんが、一部の発病者では遺伝子異常の関与も指摘されています。例えば、RB1遺伝子と呼ばれる遺伝子に生まれ付きの異常を有する人は、網膜芽細胞腫、平滑筋肉腫などと同様に、悪性線維性組織球腫を発症するリスクが高まることが知られています。
 そのほかにも、治療で用いられた放射線の影響によって、悪性線維性組織球腫が発生することもあります。
 軟部組織で発生しやすい部位は、手足、特に大腿(だいたい)部で、腹部臓器の周りである後腹膜や骨盤の周りなど体幹部にも発生します。多くは筋肉の中、あるいは筋肉と筋肉の間の筋間など体の深い部位に発生し、皮膚と筋肉の間の皮下組織といわれる体の表面に近い部位にも発生します。肺など体のほかの部位に転移することもあり、咳(せき)や呼吸困難などの呼吸器症状が出現する可能性もあります。
 骨で発生しやすい部位は、大腿骨、上腕骨、脛(けい)骨などの長管骨と、骨盤。初期には、骨や関節がはれたり、その部位に痛みを感じたりすることがありますが、はれは数週間から数カ月の間に一気に大きくなるケースが多くみられます。また、骨が非常にもろくなって、本来では骨折を来さないほどの力が加わるだけで骨折を起こすこともあります。
 この疾患が疑われる時には、がんセンターや大学病院など専門の施設での治療が必要です。
[喫茶店]悪性線維性組織球腫の検査と診断と治療
 整形外科の医師による診断では、骨や関節にはれや痛みが出現した際には、X線(レントゲン)検査、CT(コンピュータ断層撮影)検査、MRI(磁気共鳴画像撮影)検査、骨シンチグラム検査(アイソトープ検査)などの画像検査を行い、腫瘍の有無を確認します。悪性腫瘍が疑われる際には、組織の一部を採取して顕微鏡でその性状を調べる病理検査(生検9を行います。
 同じような症状を引き起こす悪性腫瘍として骨肉腫や軟骨肉腫などさまざまなものがあるため、病理検査による鑑別診断は必須です。
 悪性線維性組織球腫は、肺を中心に全身に転移する可能性があるため、全身への病気の広がりを評価するためにPETーCT検査などを行います。疾患の広がり具合に応じて、治療方針を決定します。
 整形外科の医師による治療では、手術による腫瘍の切除が中心になります。良好な治療成績を得るためには、病変部位を完全に切除することが重要となります。非常に急速に増殖するため、大規模な手術となることも少なくありません。また、手足に再発した場合には、罹患した腕や脚を切断することも考慮されます。
 なお、進行の程度によっては、化学療法や放射線療法といった治療が行われることもあります。疾患が見付かった時には、悪性の細胞が体中に広がっている可能性を考えて、全身に抗がん剤を投与する機会が増えています。しかし、発病者が高齢であるなど、抗がん剤の副作用が強く出てしまうことが予想される場合は、切除手術のみで様子をみることになります。

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