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■抗生物質が効きにくい薬剤耐性菌、「知っている」は半数 内閣府調査 [健康ダイジェスト]

 抗生物質が効きにくい「薬剤耐性菌」の感染拡大が問題となる中、内閣府の世論調査で、薬剤耐性菌を「知っている」と答えた人は全体のおよそ半数で、内閣府は、その危険性が十分知られていないとして啓発活動に努めることにしています。
 抗生物質が効きにくい薬剤耐性菌に対する国民の意識を把握するため、内閣府は、8月から9月にかけて全国の18歳以上の3000人を対象に世論調査を行い、55・6%に当たる1667人から回答を得ました。
 それによりますと、薬剤耐性菌を知っているか尋ねたところ、「知っている」が49・9%、「知らない」が48・7%でした。
 薬剤耐性菌について知っていることを複数回答で尋ねたところ、「感染症を起こす菌に抗生物質が効かなくなる」が最も多く75・6%、次いで、「抗生物質を正しく飲まないと、菌が体の中で増える恐れがある」が53・7%となりました。
 また、「健康な人でも、菌を持っている可能性がある」が28・4%、「ほかの菌と同様に人から人に感染することがある」は27・8%にとどまりました。
 一方、「風邪やインフルエンザなどの原因となるウイルスには効かない」と正しく理解している人は37・8%にとどまりました。
 風邪などへの安易な使用が抗生物質が効きにくい薬剤耐性菌を増やす一因となっているとされ、意識改革を促していく必要がありそうです。
 内閣府の担当者は、「薬剤耐性菌の危険性は具体的に知られていないことも多いので、引き続き啓発活動に力を入れていきたい」と話しています。

 2019年10月14日(月)

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