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■胃潰瘍治療薬「ラニチジン錠」を自主回収 日医工が予防的な措置として [健康ダイジェスト]

 日医工(富山県富山市)は10月2日、胃潰瘍や上部消化管出血などに用いる治療薬「ザンタック」の後発医薬品となる「ラニチジン錠」について、同日から自主回収を始めたと発表しました。
 海外で原薬ラニチジン塩酸塩を使用した製剤から、発がん性がある物質に分類されているNーニトロソジメシルアミンが検出されたことを受け、厚労省から出荷停止とNーニトロソジメシルアミン混入有無の分析が指示されました。日医工の流通在庫に、問題となった海外メーカーの原薬は使われていないものの、「予防的な措置として自主回収する」としています。
 回収のリスクの程度は、重篤な健康被害の恐れはまずないとされる「クラスⅡ」。これまでにラニチジン錠による重篤な健康被害などの報告はありません。
 グラクソ・スミスクラインが販売中の先発品ザンタックも、9月26日から自主回収を始めました。グラクソ・スミスクライン、日医工とも自主回収の理由は同じで、海外でNーニトロソジメシルアミンが検出されたことを受けたもの。
 なお、日医工は、安定供給に向けた原薬複数化により、セカンドソースとして問題となった海外メーカーの原薬を日本で使うことの承認を得ていましたが、問題が発覚したこともあって使用していませんでした。
 同社は、「問題となった海外メーカーの原薬を使用した本剤(ラニチジン錠)の市場在庫はない」と説明しています。ラニチジン錠の再出荷の時期は未定としています。

 2019年10月3日(木)

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■風疹ワクチン、無料受診券の利用が1割に低迷 中高年男性対象 [健康ダイジェスト]

 風疹(三日ばしか)の拡大防止策として抗体検査やワクチン接種を無料で受けられる受診券の利用が、2019年度から配布している中高年の男性で1割程度に低迷していることが2日、厚生労働省の調査でわかりました。厚労省は、受診券の積極的な活用を呼び掛けています。
 風疹は、2018年に2917人、2019年に2195人の患者が報告され、妊婦が風疹ウイルスに感染したことで胎児も感染し障害が起きる「先天性風疹症候群」も3例確認されました。
 40~57歳の男性に免疫を持っていない人が多いことが流行の原因と考えられるため、厚労省はこの年代の男性を対象に抗体検査とワクチン接種を3年間原則無料にすることを決定。2019年度は特に患者が多い1972年4月2日~1979年4月1日生まれに絞り、受診券を配布しています。
 しかし、厚労省が調べた結果、今年7月までの4カ月間で抗体検査を受けたのは約16%、ワクチン接種を受けたのは約14%でした。大都市圏が流行の中心となっているものの、ワクチンを接種した割合は神奈川県と大阪府、福岡県で9%、東京都で12%にとどまりました。
 担当者は、「啓発ポスターを医療機関や薬局で張ってもらったり、企業向けの研修会を開いたりと情報発信に努めたい」と話しています。

 2019年10月3日(木)

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