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■10都県でストロンチウムを検出 原発事故後、福島、宮城以外で初 [健康ダイジェスト]

 東京電力福島第一原子力発電所の事故で放出された可能性がある放射性物質ストロンチウム90が、茨城や東京など10の都県でも検出されたことが、文部科学省の調査でわかりました。
 こうしたストロンチウムが調査で検出されたのは、福島、宮城両県以外では原発事故後初めてですが、文科省によると「濃度は非常に低く、健康への影響はほとんどない」ということです。
 この調査は、文科省が全国の都道府県で原発事故の前から毎月、大気中からの降下物に含まれる放射性物質の測定を行っていたもので、直径2メートルの水盤を1カ月間屋外に置き、たまったちりなどを採取して放射性物質の量を調べました。
 今回は原発事故の影響もあって、2010年4月~2011年12月までのデータが24日、公表されました。ただし、津波や原発事故の影響で観測できていない福島、宮城両県のデータは含まれていません。
 それによりますと、原発事故で放出された可能性があるストロンチウム90は、すでに土壌を採取した別の調査で検出された福島、宮城両県以外にも、秋田、岩手、山形、茨城、神奈川、群馬、埼玉、千葉、東京、栃木の10の都県の観測場所で検出されました。
 10都県のいずれでも、2000年から原発事故までの最大値で2006年2月に北海道で観測された1平方メートル当たり0・3ベクレルに比べて、高い数値になっています。
 このうち最も数値が高かったのは、茨城県ひたちなか市の2011年3月のサンプルで、1平方メートル当たり6・0ベクレルでしたが、同じサンプルに含まれた放射性セシウムの2850分の1程度だったということです。
 10都県で原発から最も遠い神奈川県茅ケ崎市のサンプルでは、1平方メートル当たり0・47ベクレルでした。
 ストロンチウムは、人間の骨の中にたまって白血病やがんを引き起こす可能性があるとされていますが、文科省は「濃度は、放射性セシウムに比べて非常に低く、今回検出のストロンチウム90による健康への影響はほとんどないと考えられる」としています。

 2012年7月25日(水)




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