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■H7N9型の鳥インフルエンザ感染、新たに4人確認 中国の南京市などで [健康ダイジェスト]

 中国の上海市などで3人が感染し、このうちの2人の死亡が確認された「H7N9型」の鳥インフルエンザウイルスについて、中国東部の江蘇省の衛生当局は、南京市などで新たに4人の感染が確認されたと発表しました。
 発表によりますと、4人の患者はそれぞれ、南京市の45歳の女性、宿遷市の48歳の女性、蘇州市の83歳の男性、無錫市の32歳の女性です。
 4人は先月19日から21日にかけて発熱やせきなどの症状を訴え、衛生当局の詳しい検査の結果、いずれも2日になってH7N9型の鳥インフルエンザウイルスに感染していることが確認されました。4人は病院で治療を受けており、いずれも重体だということです。
 また、これまでのところ4人には互いに関係性は見付かっておらず、4人の周辺で新たな感染者は確認されていないということです。
 H7N9型の鳥インフルエンザウイルスは、これまで人への感染が確認されていませんでしたが、先月、南京市に近い上海市で87歳と27歳の男性が死亡したほか、東部の安徽省の35歳の女性が重体となり、感染が確認されました。
 上海市は日本人の長期滞在者が約5万6000人と世界最大で、在上海日本総領事館は手洗いやうがいの励行、市場などで鳥や家畜に近付かないよう注意を呼び掛けています。
 鳥インフルエンザウイルスではこれまで「H5N1」型などの人への感染は報告されていますが、H7N9型の人への感染は初めてのケースで、中国政府は感染ルートやウイルスの毒性、それに人への感染力などについて分析を進めています。
 もともと人に感染しにくい鳥インフルエンザウイルスが、豚の体内で変化した可能性も浮上しています。中国メディアは、死亡した上海市の27歳の男性が豚肉の販売に従事しており、安徽省の重体の女性も鳥や豚と接触があったと報じました。
 また、世界保健機関(WHO)中国事務所のオリアリー代表は中国メディアに、「豚などの動物が感染源である可能性を排除しない」と語りました。
 豚は、鳥のインフルエンザウイルスにも、人のインフルエンザウイルスにも感染します。2009年に世界で流行したウイルスは、豚の体内で両者の遺伝子が組み換わり、人間で大流行するようになったと考えられています。
 上海市では今年2月から、市中心部を流れる黄浦江で1万匹以上の豚の死骸が見付かりましたが、上海市は1日、34件の残留検体を調べた結果、ウイルスは検出されなかったと発表していました。

 2013年4月2日(火)




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