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■気圧が低いほどリウマチ悪化 京大が診察と気象データを解析 [健康ダイジェスト]

 雨や曇りで気圧が低くなるほど関節リウマチ患者のはれや痛みが増えることを、京都大のグループが確かめました。天気が悪いとリウマチも悪くなると昔からいわれていますが、通説の湿気より気圧のほうが明確な関連がありました。
 米オンライン科学誌プロスワンに16日、発表しました。
 京都大医学研究科の寺尾知可史(ちかし)特定助教らは、2005~2012年に京都大医学部付属病院に通院したリウマチ患者2131人の診療データ計約2万3000件を使用。手や腕、脚など計28個所の関節について、診療日に把握したはれたり痛んだりした個所数と、気象庁が公表した診療日とその前6日分の京都市の気圧や気温、湿度との関係を調べました。
 すると、気圧が低いほどはれや痛みのある関節の個所が増え、患者の自覚症状も悪化しました。特に診察日の3日前の気圧が最も関係していました。湿度も関係しますが、気圧ほどはっきりした統計学的関連はなく、気温は無関係でした。
 症状を起こす炎症を表す血液の数値との関係はなく、病気の進行には影響しないと考えられます。
 「梅雨時は関節が痛む」「痛みがひどくなると天気が悪くなる」など天候との関係は以前から知られていましたが、患者個人のそういった実感を統計学的に実証したのは、今回の成果が初めて。ただし、メカニズムは不明といいます。
 グループの京大病院リウマチセンターの橋本求(もとむ)特定助教は、「医師が信じていない場合もあったが、疫学的に関連が示されたので、患者の感覚への理解と共感が進むのではないか」と話しています。

 2014年1月16日(木)

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