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■新エボラワクチン、コンゴで10月から導入 アメリカ製薬大手が開発 [健康ダイジェスト]

 世界保健機関(WHO)は23日、エボラ出血熱の流行に見舞われているアフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)で10月から、アメリカの製薬・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソンが開発した新たなエボラワクチンが導入されると発表しました。
 WHOに対しては緊急医療援助団体「国境なき医師団(MSF)」が、同国におけるワクチン支給が十分でないと非難したばかりでした。
 2018年8月に始まったコンゴ民主共和国のエボラ出血熱の流行では、死者数が2100人以上に達し、2014年から2016年にかけて発生した西アフリカでの流行に次ぐ過去2番目の感染規模となっています。
 これまでにエボラ出血熱の感染地域に暮らす22万3000人以上が、ドイツの医薬品大手メルク製のワクチンを接種していますが、WHOは感染地域外の住民の予防接種のために、ジョンソン・エンド・ジョンソンが開発し実験段階にある2種類目のワクチンの使用を許可するよう同国政府を説得していました。
 ジョンソン・エンド・ジョンソン製の新ワクチンについては、エボラ出血熱対応への不信感がはびこる地域で新ワクチンを導入するのはリスクを伴うとして、前保健相のオリ・イルンガ氏が拒否していました。しかしイルンガ氏が7月に辞任した後、2種類目のワクチン導入が承認される道筋が見えていました。
 同国保健省は23日の声明で、エボラ出血熱の流行が続いた場合、メルク製ワクチンの在庫が切れるリスクが想定される点を指摘し、ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンは予防手段として使用されると述べました。
 ジョンソン・エンド・ジョンソンの新ワクチンは10月半ばに導入される見通しで、接種は56日間を隔てて2回に分けて行われるといいます。

 2019年9月24日(火)

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