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■妊娠する可能性がある女性はふだんから葉酸の摂取を 日本産婦人科医会が呼び掛け [健康ダイジェスト]

 ビタミンの一種の「葉酸」を摂取することでリスクを下げることができるとされる新生児の病気が増加する傾向を示しており、産婦人科の医師の団体は、妊娠する可能性がある女性はふだんから葉酸を摂取するよう呼び掛けています。
 増加する傾向を示しているのは、胎児の成長過程で背骨が十分に発達せず下半身のまひなどを引き起こす恐れがある「二分脊椎症」という病気で、妊娠のごく初期にビタミンBの一種である葉酸を摂取することでリスクを下げられることがわかっています。
 産婦人科の医師でつくる日本産婦人科医会の調査によりますと、二分脊椎症は2015年、国内では約2000人に1人の割合で生まれており、過去10年間、増加傾向を示しているということです。
 葉酸はホウレンソウ、アスパラ、ブロッコリー、モロヘイヤなどの緑黄色野菜に含まれているほか、サプリメントとしても販売されており、妊娠4週から12週までの初期に妊婦が1日400マイクログラム程度摂取することを勧めています。
 厚生労働省は妊娠の1カ月以上前から妊娠3カ月までの間に取るよう呼び掛けていますが、日本産婦人科医会は、摂取が遅れるケースがあることから、妊娠する可能性がある女性はふだんから葉酸を摂取するよう呼び掛けています。
 日本産婦人科医会の理事で、国立病院機構横浜医療センターの平原史樹院長は、「病気の発症率が高い水準で止まっていて、改めて葉酸の大切さを広く知ってもらいたい」と話しています。

 2018年4月8日(日)

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■人工肛門の悩み、「温泉に行けなくなった」が1位 NPO法人調査 [健康ダイジェスト]

 腸の手術などの後で腹部に便の排出口である人工肛門(ストーマ)を設けた人の多くが、皮膚のただれや排泄(はいせつ)物の漏れなどで困った経験があり、「温泉に行けなくなった」「旅行や外出が減った」など日常生活の悩みを抱えていることが、NPO法人ストーマ・イメージアップ・プロジェクトの調査で明らかになりました。
 ストーマ装具を購入した3000人にアンケート調査票を配布し、回答者の588人を対象に分析しました。
 複数回答で、「皮膚がただれた」「排泄物が漏れた」が各51%、「おなかの形が変わってきた」40%、「健康状態が気になる」24%が続きました。一方、日常生活では「温泉に行けなくなった」が54%と最多。以下「装具の持ちが悪くなるので入浴の回数や時間を制限している」47%、「下痢になると管理に困る」40%、「旅行が減った」39%などが続きました。
 日本創傷・オストミー・失禁管理学会によると、全国にはこうした患者のための「ストーマ外来」が約700カ所ありますが、定期受診していたのは回答者の半数にとどまります。
 調査に当たった片岡ひとみ山形大学教授(看護学)は、「温泉などで見られたくないとの思い、迷惑を掛けるのではとの恐れがあるのではないか」とみて、「困ったことはストーマ外来の専門家に相談してほしい。継続的に受診すれば、装具を調整したり、より良い管理方法を学んだりして、トラブルも未然に防げます」と勧めています。
 ストーマは、排泄の方法などで一定の慣れが必要とされますが、習熟すれば手術する前とほとんど同じ生活ができるといいます。臭いなどの問題も正しく管理していれば発生しません。それでもアンケート調査では、旅行などで困っている様子がうかがえました。
 NPO法人ストーマ・イメージアップ・プロジェクトのウェブサイト(http://www.siup.jp)では、ストーマ保有者の困り事と、その対処法をデータベース化して掲載しています。

 2018年4月8日(日)

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