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■AEDを使った市民の心肺蘇生で、社会復帰2倍以上 [健康ダイジェスト]

 病院外で突然、心停止した人を目撃した一般市民が公共の自動体外式除細動器(AED)を使うと、救急隊員が到着後に使った時に比べ、社会復帰できた割合が2倍以上になるとの調査結果を京都大の石見拓助教(救急医学)らのチームがまとめました。
 18日付の米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに発表、石見助教は「AED普及の有効性を初めて実証できた」としています。
 チームは、総務省消防庁の2005~2007年の全国データをもとに、病院外で心停止し、心臓に電気ショックを与えて蘇生させるAEDを受けた約1万2000人を調査。脳への障害がなかったり少なかったりして1カ月後に社会復帰できた率は、近くにいた一般市民から受けた約460人では約32パーセントでしたが、駆け付けた救急隊員が最初にショックを与えた約1万1700人では約14パーセントで、実施までの時間が短いほうが有効でした。
 また、人が住んでいる(可住)面積1平方キロ当たりのAED設置が4台以上の地域は、1台未満の地域よりも社会復帰率が4倍近くに増加していました。
 AEDは04年から一般市民の使用が可能となりましたが、消防庁の全国調査では、実際に一般市民が使ったケースは08年の1年間でも2パーセントにとどまっています。

 2010年3月18日(木)




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