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■放射性セシウムの許容線量 食品は年1ミリシーベルトに引き下げ [健康ダイジェスト]

 食品に含まれる放射性物質の規制値について、小宮山洋子厚生労働相は28日、放射性セシウムの許容線量を現在の年間5ミリシーベルトから同1ミリシーベルトに引き下げる方針を明らかにしました。
 現行の5分の1に厳しくし、食品の安全に配慮します。来年4月をめどに新たな規制値を適用します。
 内閣府・食品安全委員会が27日、食品から摂取する放射性物質について、健康に影響が出る内部被曝線量は「生涯の累積で100ミリシーベルト以上」との評価をまとめ、厚生労働省に答申しました。同省はこれを踏まえるとともに、食品の国際規格を作成する政府間組織がセシウムの指標を年間1ミリシーベルトとしていることなどから、見直しを決めました。
 現在の暫定規制値は、食品に含まれるヨウ素やセシウムなどの放射性物質の上限を、年間で計17ミリシーベルトに設定しています。このうちセシウムの上限は年間5ミリシーベルトで、この大枠をもとに、飲料水や野菜、肉など5分野ごとに1ミリシーベルトずつ割り振っていました。
 今後は、暫定規制値から新たに決まる正式な規制値に移行する予定ですが、大枠が5分の1に厳格化されたことに伴い、食品分野ごとの規制値も現在の暫定規制値より引き下げられる見通し。
 31日から始まる厚労省の審議会では、規制値を見直す放射性物質がセシウムだけでよいかどうかも検討します。お茶やキノコなど乾燥食品ではセシウムが濃縮されて規制値を超えやすくなる問題も議論します。また、欧州連合では放射性物質への感受性が高いとされる子供への配慮から、乳幼児用食品の規制を厳しくしていることを踏まえ、乳幼児用食品の規制を厳しくするかどうかも検討します。
 小宮山厚労相は、「暫定規制値に適合する食品の安全は確保されているが、より安全を確保するため規制値を見直す。専門家に議論いただき、国民が納得いく規制値を設定したい」と話しました。

 2011年10月29日(土)




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