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■BCGの接種期間を延長 生後6カ月未満から1歳未満に [健康ダイジェスト]

 小児結核を予防をするために、生後6カ月未満の乳児に定期接種が行われているBCGワクチンについて、厚生労働省の予防接種部会は14日、対象年齢を1歳未満に延ばすことを決めました。
 BCGワクチンは、乳幼児が感染した場合の重症化を防ぐため、7年前の2005年に接種の対象年齢が4歳未満から、原則、生後6カ月未満に引き下げられました。
 しかし、肩やひざなどの関節にはれや痛みが出る骨髄炎や骨炎の副作用が、対象年齢を引き下げてから平均で100万人当たり3・57人に出て、引き下げるまでの3・3倍に増えており、特に生後3カ月から4カ月の乳児で、副作用が多く報告されています。
 また、細菌性髄膜炎を予防するヒブワクチンなど、6カ月未満の乳児が対象の新たな予防接種も増えて、この時期の接種のスケジュールが過密になっており、保護者などから体調を崩した場合などに接種が間に合わないという声が出ていました。
 このため予防接種部会では、BCGワクチンの定期接種の対象を、生後6カ月未満から1歳未満に延ばすことを決めました。
 厚生労働省は、予防接種法に基づく政令を改正し、来年4月から対象年齢を1歳未満とするとともに、接種を実施する市町村には、副作用と予防効果の兼ね合いを考慮し、生後5カ月から8カ月未満までに接種を行うのが望ましいとする通知を出すことにしています。
 BCGワクチンは、フランスで開発された生ワクチン。1回の接種で効果があり、小児結核の発病を75パーセント抑えてくれます。乳幼児が結核菌にさらされる前に接種することが大切で、接種後は高い発病予防効果が期待でき、効果は10年以上維持されます。
 定期接種としてのBCGワクチンは現在でも、引越しや災害など、どうしても生後6カ月以内に接種できない事情がある場合は、生後1歳まで行うことができます。

 2012年11月16日(金)




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