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■中国とWHO、鳥インフル大流行阻止へ協力強化 感染者は死者6人を含め18人に [健康ダイジェスト]

 中国でH7N9型の鳥インフルエンザウイルスの人への感染が、世界で初めて明らかになってから7日で1週間。中国は世界保健機関(WHO)などと連携して、大流行の阻止へ全力を挙げています。
 ただ感染源はわからず、人から人に感染するのかも不明です。各国は未知のウイルスの拡大に備えて、動き始めました。
 感染者は上海市と江蘇、浙江、安徽各省の中国東部に集中。6日も上海市で新たに2人が確認され、死者6人を含め感染者は18人に増えました。高齢者から幼児まで年齢はさまざまで、一般の風邪に似た症状で診察を受け、その後急速に状態が悪くなった人が多く見受けられます。
 中国当局は、感染者情報の収集や患者受け入れ態勢の準備を全土で展開し、WHOとも連携しています。3日に国家衛生計画生育委が中国駐在のWHO担当者と治療方法や予防策について意見交換したほか、今後も連携を深め、科学的な知見に基づく感染拡大防止策を練る方針。
 中国の矢継ぎ早の対応の背景には、2003年に中国で大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の教訓があります。SARSは中国で2002年秋に初の感染例が報告されていましたが、中国当局の対応が後手に回り、情報隠しも指摘されました。WHOに情報提供するようになったのも、世界で感染者が1800人に達してからでした。
 今回、早い段階からWHOと連携する背景には、国際社会に透明度の高さをアピールする狙いもありそうです。
 一方、国連食糧農業機関(FAO)は声明を出し、H7N9型の鳥インフルエンザウイルスについて、飼育されている鳥が大量に死ぬことがなく、毒性の強い「H5N1型」など他の型のウイルスと比べて感染の広がりに気付きにくいと指摘しました。
 その上で、こうした特徴から、このウイルスの人への感染のリスクを減らすためには、衛生上の対策がより重要だとして、養鶏農家などに対して予防策をとるよう呼び掛けました。
 具体的には、飼育しているニワトリや家畜を人の生活空間や野生の鳥から離すことや、突然死んだり、病気になったりしたニワトリなどがいたら、当局に報告すること、さらに、頻繁に手洗いをすることなどを挙げています。FAOは、今後もWHOなどとともに状況を注意深く監視していくとしています。

 2013年4月7日(日)




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