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■風疹患者、昨年の2倍4763人 先天性風疹症候群の新生児、全国で5人 [健康ダイジェスト]

 国立感染症研究所は30日、今年の全国の風疹患者数が4月21日までに累計4763人に達したと発表しました。全数調査を始めた2008年以降、最も大きな流行となった昨年1年間の2倍となりました。
 首都圏と関西を中心、全国で風疹の流行が続いています。妊娠中の女性が感染すると、目や心臓などに障害が出る「先天性風疹症候群(CRS)」の新生児が生まれる可能性があり、感染研は妊婦の家族らの予防接種を呼び掛けています。
 風疹はせきやくしゃみなどでウイルス感染し、全身の発疹や発熱などの症状が出ます。感染研によると、4月21日までの1週間に報告された患者数は534人。特に4月に入ってからは週に500人を超えるペースで増加が続いています。
 年初からの累計患者数は昨年1年間の2392人の約2倍に上りました。患者のおよそ90パーセントは成人で、男性では20歳代から40歳代、女性では20歳代が多くなっています。
 4月21日までの1週間の患者数を都道府県別にみると、大阪府が大きく増加して127人と最多。東京都125人、神奈川県71人、兵庫県59人、千葉県40人と続きました。累計患者数は東京都が1661人で最も多く、次いで神奈川県662人、大阪府626人の順でした。
 感染研の多屋馨子室長は、「連休期間中は人の移動が多く、感染がさらに拡大する恐れがある。例年、流行のピークは6月ごろで、今後も患者は増えるとみられるため、できるだけ早くワクチンを接種してほしい」と呼び掛けています。
 一方、風疹の流行が続く中、神奈川県で新たに1人の新生児が母親が妊娠中に風疹に感染したことで、先天性風疹症候群と診断され、昨年からの流行で風疹によって障害が出た新生児は全国で合わせて10人となりました。
 神奈川県によりますと、1人の新生児が先天性風疹症候群と診断されたと、先週、医療機関から相模原市の保健所に届け出があったということです。
 神奈川県内では今年に入ってから4月21日までに風疹の患者が662人報告されていて、昨年の同じ時期の110倍に上っています。
 先天性風疹症候群と診断された新生児は、今年になって全国で5人目で、昨年から続く流行では合わせて10人となりました。
 風疹について、多くの妊婦からの相談に応じている国立成育医療研究センター産科の久保隆彦医師は、「これまでにない風疹の流行で、妊婦と生まれてくる赤ちゃんが脅威にさらされている。風疹の流行を食い止めるために、抗体のない成人の男性や女性はワクチンを打ってほしい」と話しています。

 2013年4月30日(火)




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