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■動物の体内で人の臓器作り容認へ 移植用、倫理面で課題 [健康ダイジェスト]

 京都大学の山中伸弥教授が開発したiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使い、動物の体内で人の臓器を作り出す研究を国の専門委員会が認める方針を固めました。
 今後、移植用の臓器作りに向けた本格的な研究が進むと注目されています。
 研究は、京都大学の山中伸弥教授が開発した人のiPS細胞などを特定の臓器になる細胞に変えた後、一定程度成長したブタなど動物の受精卵に入れ、子宮に戻して妊娠、出産させることで、人の臓器を持った動物を作り出すものです。
 ブタの臓器は人とほぼ同じサイズで、人の移植用臓器になり得ます。体の失った機能を回復させる再生医療では、立体的な臓器を作る技術も必要とされ、動物の体を借りる方法はその一つになり得るとして研究が進んでいます。
 生殖医療や生命倫理などの専門家で作る国の生命倫理専門調査会は、18日開かれた会合で、欧米など海外ではすでに研究が進められており、将来、医療への応用も期待できるなどとして研究の実施を認める見解の案をまとめました。
 一方、動物の体内で人の臓器を作る研究は、人の尊厳を傷付ける恐れなど倫理的な問題も指摘されていることから、人に近い霊長類を利用した研究や、動物の体内で人の精子や卵子、それに脳の神経細胞などを作る研究などについては一定の制限を設け、個別の研究ごとに認めるかどうか国が判断する態勢が必要だとしています。
 専門委員会では、18日に示された案を基に来月にも最終的な見解を公表し、人のiPS細胞などを動物に移植することを禁じている現在の指針を見直すよう国に求めることにしています。

 2013年6月19日(水)




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