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■熱中症搬送、先週1万1672人 1週間で過去最多、死者25人 [健康ダイジェスト]

 総務省消防庁は4日、7月27日~8月2日の1週間に、全国で今年最多となる1万1672人が熱中症で救急搬送され、25人が死亡したと発表しました。
 いずれも速報値。死者は、今年の集計を開始した4月27日からの累計で55人となりました。
 1週間の搬送者数としては、2013年7月8日~14日の1万1427人を上回り、統計を取り始めた2008年以降で最多。1万人超えは2013年に2回記録して以来3回目。東京都心は4日、観測開始以来、最長となる5日連続の猛暑日となりました。
 都道府県別の搬送者数は、東京都の1095人が最多で、愛知県989人、埼玉県805人、大阪府801人と続きました。搬送者数は、1週間前の7月20日~26日の7743人を大幅に上回り、昨年同時期の5712人の2倍に達しました。
 7月29日に東北北部や山口県を含む九州北部が梅雨明けとなり、全国的に暑さが本格化したためとみられます。今年最多の223地点で猛暑日となった8月1日は、2571人が搬送されました。
 搬送者を年代別でみると、65歳以上の高齢者が5689人(48・7パーセント)と全体の半数近くを占めました。18~64歳は4470人(38・3パーセント)、7~17歳は1411人(12・1パーセント)、6歳までは102人(0・9パーセント)。
 死者は愛知県3人、埼玉、和歌山、山口の3県が各2人など。3週間以上の入院が必要な重症者は312人、短期の入院が必要な中等症が3736人でした。
 4月27日からの累計の搬送者数は3万5428に上り、うち高齢者は49・1パーセントの1万7401人。
 猛暑日が続く東京都内では8月2日夜、練馬区などで高齢者が屋内でエアコンを使わないまま過ごし、熱中症で死亡したといいます。夜間の最低気温が25度を下回らない熱帯夜も続いており、就寝中に熱中症にかかることもあります。
 東京消防庁は、「エアコンなどを効果的に使って室内に熱気をためないように心掛けてほしい」と呼び掛けています。
 福島医大医学部衛生学・予防医学講座の各務(かかむ)竹康助教は、「熱帯夜で寝不足が続くと、熱中症になりやすくなる。まずは十分な睡眠をとるよう心掛けてほしい」と話しています。屋内では、エアコンや扇風機を使って「風の動き」をつくることが大切だといいます。「仕事で若い人ほど体を使う作業が多く、無理をしやすい」と若い世代にも注意を呼び掛けています。

 2015年8月4日(火)

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