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■老化した卵子の質の改善に自分の組織を移植 産科婦人科学会、臨床研究を容認 [健康ダイジェスト]

 不妊に悩む女性の卵子に女性自身の細胞の一部を注入し、老化した卵子の質を改善させようという不妊治療について、日本産科婦人科学会は、国内での実施を申請した医療機関に対し、臨床研究として実施を承認したと発表しました。
 これは、12日に開かれた日本産科婦人科学会で承認されました。それによりますと、この技術はアメリカのベンチャー企業が提供しているもので、女性の卵巣の組織にある細胞から、エネルギーを作り出すミトコンドリアと呼ばれる器官を取り出し、体外受精の際に本人の卵子に注入することで、卵子の質が改善し、妊娠しやすくなるというものです。
 カナダやトルコなどで200回以上実施され、20人以上の赤ちゃんが誕生しているといいます。
 日本産科婦人科学会は会見で、「未知の問題が存在する可能性は否定できず、科学的な効果は十分に検証されていない。初期の研究や実験段階の治療法だと考えられる」との見解を示した上で、この技術の実施を申請した大阪府内の民間クリニックに対し、治療ではなく臨床研究としての実施を承認したと発表しました。
 日本産科婦人科学会の苛原稔倫理委員会委員長は、「学会としてこの治療法を広めようという段階のものではなく、その科学的なメカニズムや治療効果について今後見極めていく必要がある」としています。

 2015年12月13日(日)




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