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■B型肝炎ワクチン、小児科で接種中止のケースも 化血研の不正受け不足 [健康ダイジェスト]

 化学及(および)血清療法研究所(化血研、熊本市)の不正製造の影響で、B型肝炎ワクチンが足りずに接種の予約を中止する医療機関が出てきています。
 国内シェア8割を占める化血研製の出荷が9月から止まっているためで、厚生労働省は安全性が確認されれば出荷を認める方針ですが、年明けになる可能性もあるといいます。
 B型肝炎ワクチンは、国内に流通するのは化血研製とMSD(東京都千代田区)製のみで、昨年は計約200万本出荷されました。厚労省は来年度にも、市町村が実施する定期接種にする方針で、対象は0歳児で1人に3回接種します。
 兵庫県尼崎市の「こどもクリニックまえの」は現在、ワクチンの在庫がなく、接種できなくなりました。MSD製も注文が集中して手に入らないといいます。院長は、「化血研がしたことは許されないが、子供がウイルスに感染する可能性が高まるような影響が出るのも問題だ」と語っています。
 東京都東村山市の「どんぐりキッズクリニック」では、9月から新規接種の予約を断っています。2社のワクチンを使っていますが、在庫は残り数人分といいます。
 化血研製を販売するアステラス製薬は、「在庫は残り1カ月分と予想している。医療機関には入手が難しい場合、代替製品への切り替えをお願いしている」と説明。第一三共も、「供給が困難な状態」としています。
 厚生労働省はMSDに対して、前倒しの出荷や増産を要請。MSDは、「可能な限り協力すべく厚労省と協議している」と話しています。
 化血研が出荷を自粛しているワクチンは、B型肝炎のほか、日本脳炎とA型肝炎があります。
 アステラス製薬によると、シェア4割の日本脳炎ワクチンは在庫が残り1カ月強、シェア100パーセントのA型肝炎ワクチンは残り2カ月強といいます。

 2015年12月20日(日)




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