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■ブタの細胞、人への異種移植が可能に 1型糖尿病の患者が対象 [健康ダイジェスト]

 動物の臓器や細胞を使って病気を治療する「異種移植」を巡り、厚生労働省はブタの細胞を糖尿病の患者に移植することを一定の条件の下、国内でも容認する方針を決めました。
 これは27日、厚労省の審議会で決まったものです。異種移植は、動物の臓器や細胞を病気の治療のため、人の体に移植するもので、動物が持っているウイルスに感染するおそれが否定できないとして、国内では実施されていません。
 しかし、海外では糖尿病の患者に対し、血糖値を下げるインスリンを分泌するブタの臓器の細胞を移植して成果を上げているほか、ウイルスへの感染はこれまで報告されていないということです。
 このため厚労省は、移植患者を生涯、定期的に検査することや、移植の記録を30年間保存すること、ウイルスの組み込みが少ないブタを選ぶこと、新たな感染症が生じた場合に見逃さないようにすることなどを条件に、ブタの細胞を移植する異種移植を国内でも容認する方針を決めました。
 ブタの細胞の移植は、これまで国立国際医療研究センター研究所(東京都新宿区)などのグループが、1型糖尿病の患者にインスリンを分泌するブタの膵島(すいとう)細胞を移植する計画を進めており、早ければ3年後にも始まる見通しだということです。
 厚労省は、「人から人への臓器移植は提供者が少ないため、異種移植によって治療が前進するよう対応していきたい」としています。

 2016年5月28日(土)

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