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■結腸がんの再発リスク、遺伝子から予測 国立がん研究センターなどが成功 [健康ダイジェスト]

 毎年9万人近くが発症する結腸がんについて、手術後の再発リスクを患者の遺伝子から予測することに成功したと、国立がん研究センターなどが発表しました。
 再発リスクの予測が患者ごとに可能になり、リスクに応じた抗がん剤の選択が進むことが期待されます。成功したのは、国立がん研究センターと横浜市立大学、ジェノミック・ヘルス社らの共同研究チームです。
 共同研究チームでは、2000年から2005年に日本国内の12病院において手術のみを受けた結腸がんの患者630人(再発210人、無再発420人)の遺伝子を調べ、一人ひとりの遺伝子の変化と再発リスクとの関係を詳しく分析しました。
 その結果、0から100までの数値で再発リスクを評価することに成功したということで、数値が25ポイント上昇すると、手術後5年間の再発リスクが2倍になることなどがわかったということです。
 また、これまで再発リスクは、1から4までのがんのステージで主に見ていましたが、ステージ2の比較的早期のがんでも評価のポイントが高い場合には、手術後5年間の再発リスクが19パーセントと低くないことなどがわかったということです。
 結腸がんは、再発予防のため手術後に抗がん剤治療が行われることがあります。その種類によっては、手足のしびれや痛みが長期間続く副作用も報告されています。
 研究を行った国立がん研究センター東病院消化管内科の吉野孝之科長は、「副作用の強い抗がん剤を使うべきかどうかなど、重要な情報になると思う。今後広く医療現場で使えるようにさらに研究を続けたい」と話しています。

 2016年7月11日(月)

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