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■フラッシュバック現象、マウス実験で仕組み解明 富山大学など [健康ダイジェスト]

 日常生活の何気ないことが引き金になって過去のつらい経験を思い出す「フラッシュバック現象」が起きる仕組みを富山大学などの研究チームがマウスを使った実験で明らかにし、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療法の開発につながる成果として注目されています。
 富山大学の井ノ口馨教授などの研究チームは、マウスをおちょこなど形に特徴がある物体とともに箱の中に入れ、平常の場合と怖い経験をした場合とで、物体についての記憶がどのように変わるか調べました。
 その結果、平常の場合、マウスは24時間後には物体の形を忘れていたのに対し、怖い経験をした場合、24時間後も物体の形を覚えていたということです。
 また、マウスの神経細胞を調べた結果、物体の形を覚えていた細胞は、怖い経験そのものを覚えていた細胞とおよそ70パーセント重なっていることがわかり、こうした重なりが、日常生活の何気ないことが引き金になって過去のつらい経験を思い出すフラッシュバック現象の原因になっているとみられるということです。
 井ノ口教授は、「今後、さらに研究を進めて、つらい体験と、その際の何気ない経験の両方を記憶している細胞の活動を弱めてフラッシュバック現象が起きるのを防ぐことができれば、PTSDの症状を和らげる治療法の開発につながる可能性がある」と話しています。

 2016年8月1日(月)

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