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■2015年度の医療費、41・5兆円に 13年連続で過去最高を更新 [健康ダイジェスト]

 昨年度・2015年度に、国民が医療機関で病気やけがの治療を受けるためにかかった医療費は、概算で初めて40兆円を超えて、13年連続で過去最高を更新しました。公的な医療保険と税金、患者負担の合計額で、労災や全額自費の診療、健康診断などは含まれません。
 厚生労働省のまとめによりますと、昨年度・2015年度の医療費は今の形で統計を取り始めて以来、初めて40兆円を超えて、概算で41兆4627億円でした。これは、前の2014年度と比べて1兆5100億円、率にして3・8パーセント増え、増加額としては最大の伸びで、医療費は2003年度以降、13年連続で過去最高を更新しました。
 国民1人当たりの医療費は、75歳以上の後期高齢者では94万8000円と、75歳未満の22万円の4・3倍に達しました。全体の平均は、前の2014年度より1万3000円増えて、32万7000円でした。
 医療費の伸び率は、全都道府県でプラスとなっており、千葉県が5・0パーセント増で最も高くなりました。
 医療費の内訳を、診療の種類別でみると、医科の入院が16兆4000億円、医科の外来が14兆2000億円、歯科が2兆8000億円、調剤が7兆9000億円となっています。高額なC型肝炎治療薬が発売された影響で、調剤は前の2014年度と比べて約6800億円、率にして9・4パーセントも急増し、医療費を押し上げました。
 一方、価格が安い後発医薬品、いわゆるジェネリック医薬品の使用割合は、2015年度は数量ベースで60・1パーセントと、前の2014年度より3・7ポイント増えました。
 厚労省は、「昨年度は、高齢化の進展や医療技術の高度化に加え、高額なC型肝炎治療薬の使用が2015年秋以降に増えたことが医療費を押し上げた」と分析して、今後の動向を注視していくとしています。

 2016年9月14日(水)

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