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■「ゲーム障害」を「国際疾病分類」加える WHO [健康ダイジェスト]

 スイスのジュネーブで開かれている世界保健機関(WHO)の総会で、日本など各国は生活に支障が出るほどテレビゲームなどに熱中する「ゲーム障害」を障害の一つとして新たに分類することで合意し、実態の把握が世界規模で進むことが期待されています。
 健康や医療の課題について話し合うためスイスのジュネーブで開かれているWHOの総会は25日、医療機関での診断や治療を必要とするけがや病気などの国際的なリストである「国際疾病分類」に、「ゲーム障害」を新たに加えることで合意しました。
 日本の代表は「ゲーム障害に関する科学的な知見を深める切っ掛けになる」と述べたほか、アメリカの代表は、うつ病などを念頭に「他の病気とのかかわりも詳しく調べることができる」と指摘して、各国が合意を評価しました。
 ゲーム障害は、テレビやパソコン、スマートフォンなどでゲームをしたい欲求を抑えられず、飲食ができなくなったり、仕事にゆけなくなったりするなど生活に支障を来している状態のことを指します。
 インターネットやスマートフォンなどの普及に伴い、ゲームのやりすぎで生活や健康に支障が出ている人が世界各国で相次いで報告されています。
 けがや病気などを分類する国際的なリストに、ゲーム障害が新たに加わったことで、実態の把握に向けた研究や調査が世界規模で進み、診断や治療にも役立つことが期待されています。
 WHOは、国際疾病分類に新たに加えられた「ゲーム障害」について診断する基準として、テレビやパソコンなどでゲームをしたい欲求を抑えられない状態だと定義しています。
 具体的には、ゲームをする頻度や長さ、始めたりやめたりするタイミングなどを自らコントロールすることができず、健康を損なうなどの影響が出ているにもかかわらず、ゲームを続けてしまう状態を指しています。
 こうした状態が、原則、少なくとも1年以上続き、家族関係や社会的な生活に影響を及ぼしている状態を「ゲーム障害」として障害の一つに位置付けました。
 会議に出席した厚生労働省の池田千絵子総括審議官は、「今回、ゲーム障害が新たに加えられたことによってデータの蓄積が進み、研究が進むことを期待しています」と述べました。

 2019年5月26日(日)

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