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■サバ、魚肉にも血栓を予防する成分 福井県立大が確認 [健康ダイジェスト]

 サバの魚肉のタンパク質が分解される際に生成されるペプチド(アミノ酸結合化合物)に、血栓を予防する効果が期待できることを福井県立大学海洋生物資源学部の伊藤光史講師と食品素材開発などのカワイマテリアル(福井県坂井市)が共同研究で確認しました。伊藤講師は「医薬品開発などへの展開や、サバの付加価値を高めることも考えられる」と意義を説明し、今後は医療機関と手を組み臨床試験へと段階を進めたいとしています。
 福井県立大学永平寺キャンパス(福井県永平寺町)で10日に開かれた日本水産学会で、発表しました。伊藤講師は長年、サバの伝統食「へしこ」について研究。へしこエキスの成分に、心筋梗塞や脳梗塞の原因となる血栓の形成を抑える作用があることを認め、それがペプチドだと推定しました。これを受け、福井県産の食材や食品の研究開発などに取り組むカワイマテリアルが共同研究を買って出ました。
 青魚の油に含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)などが健康に効果のあることは知られていますが、今回は油以外の魚肉を用いたのがポイント。当初はサバのへしこを使いましたが、発酵させるなど手間もコストもかかるため、マサバとタイセイヨウサバの魚肉を使い、加水分解して得られる2種類のペプチドの働きを研究しました。
 試験管で作用が確認できたため、マウスでも実験。マウスに脂質の多い餌を与えると血を固まらせようとする物質の働きが上昇しましたが、サバ由来のペプチドを混ぜた飲み水を与えることでその働きは抑えられました。
 ペプチドは、サバの魚肉が消化される時に生じます。カワイマテリアルの担当者は、「福井の食文化に欠かせないサバに健康面での有効性が確認されることは大きなメリット」と話しました。 

 2019年9月24日(火)

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DonaldBoula

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by DonaldBoula (2019-09-25 15:08) 

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