■新型コロナウイルス、長野県南牧村の観光牧場勤務の女性が感染 長野県で３人目

　長野県は６日、南佐久郡南牧村に住む50歳代の会社員女性が、新型コロナウイルスに感染していることがわかったと発表しました。女性は現在、感染症の指定医療機関に入院していて、せきなどの症状があり、肺炎を発症しているものの、重症ではありません。
　女性は、参加者の感染が多数確認されている大阪市北区のライブハウス「Ｓｏａｐ　ｏｐｅｒａ　ｃｌａｓｓｉｃｓ　Ｕｍｅｄａ」（ソープオペラクラシックス梅田）で２月19日に開かれたコンサートに参加。その後、３月１日まで勤務先の観光牧場「滝沢牧場」に出勤しており、県は同僚や施設を訪れた人などに濃厚接触者がいるとみています。
　長野県内で新型コロナウイルスへの感染が確認されたのは、３人目。
　県によると、女性は大阪市から帰宅後、出勤した２月23日に38度台の発熱があり発症。その後は平熱に戻ったため、24日、28日〜３月１日に勤務をしていたといいます。
　しかし、１日にせきなどの症状が出て、３日に県外の医療機関を受診。５日にライブハウスのツイッターを見た女性が県佐久保健所に相談し、県内の帰国者・接触者外来を受診、入院しました。県が６日午前、陽性を確認しました。
　女性は、牧場の寮に同僚４人と生活。県は、少なくとも同僚を濃厚接触者とみています。現時点で、女性のほかに症状がある人はいないとしていますが、ほかにも濃厚接触者がいないか確認を急いでいます。
　阿部守一知事は県庁で会見し、「今回は不特定多数の人の感染を否定できない」と勤務先を公表した理由を説明。「女性が出勤した期間に観光牧場を訪問された人は、症状の有無にかかわらず、最寄りの保健所に相談してほしい。心配な方も、ぜひ相談をしてほしい」と呼び掛けました。
　長野県内で感染者が確認されたのは、北海道と東京都への出張後の２月20日に発症した松本保健所管内在住の60歳代の会社役員男性と、同26日に無症状なものの感染が確認されたこの男性の妻に続いて３例目。

　２０２０年３月６日（金）

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