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■原因不明の小児急性肝炎、アデノウイルス性か アメリカ疾病対策センターが調査 [健康ダイジェスト]

 アメリカ疾病対策センター(CDC)は29日、原因不明の小児急性肝炎にかかったアラバマ州の子供9人全員が、「アデノウイルス41型」という一般的な病原体の検査で陽性だったとする調査結果を発表しました。
 世界保健機関(WHO)によると、ここ数週間にイギリスやカナダ、日本など11カ国で同様の患者が約170人確認されています。アラバマ州の子供は1~6歳で、他には健康状態に問題はありませんでした。
 この小児急性肝炎に関しては、ウィスコンシン州の死者1人を始め、全米で調査が進められています。
 CDCが発表した論文は、2021年10月~2022年2月に発生したアラバマ州の子供9人の症例に焦点を当てています。3人が急性肝不全(劇症肝炎)を発症し、うち2人は肝移植を必要としました。現在は「移植を受けた2人を含め、全員が回復または快方に向かっている」といいます。
 論文に付随して発表された声明は、「現時点では、これらの報告事例の原因としてアデノウイルスを疑っているが、他の潜在的な環境や状況的要因についても調査している」と述べています。
 アデノウイルス41型は子供に胃腸炎を引き起こすことが知られているものの、健康な子供に肝炎を引き起こすとは一般に知られていません。
 調査の結果、新型コロナウイルス感染症の他、A型・B型肝炎およびアメリカで最も多いC型肝炎、自己免疫性肝炎、ウィルソン病や一般的な肝機能障害の可能性は排除されました。
 6人はヘルペスウイルスの一種であるエプスタインバーウイルス(EBウイルス)の検査で陽性でしたが、抗体がなかったことから、現在ではなく過去の感染を示唆するものとされました。
 9人のほとんどは入院前、大半が嘔吐(おうと)と下痢に見舞われました。上気道症状が確認された例もありました。入院中はほとんどの子供に黄疸(おうだん)と肝臓の肥大化がみられました。

 2022年4月30日(土)




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