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■ソニー、嗅覚測定装置を開発 認知症などの早期発見を目指す [健康ダイジェスト]

 ソニーグループ傘下のソニーは5日、人間の嗅覚を簡単に測定できる機器を開発したと発表しました。嗅覚の低下はアルツハイマー病やパーキンソン病などの疾患との関連が指摘されており、早期発見に向けて医療や研究分野での活用を目指します。
 推定価格は約230万円で、2023年春に企業や研究機関向けに「におい提示装置」として売り出します。装置には、においのもととなる「嗅素」を手軽に制御できる「テンソルバルブ」という仕組みを搭載し、40種類のにおい成分を即座に出すことができます。高い密閉性があり、強いにおいも外部に漏らさず封じ込めます。芳香の増強ができるほか、装置内に残ったにおいをすぐ除去できます。
 嗅覚の測定は現在も行われているものの、視力測定などに比べると一般的ではありませんでした。複数の嗅素を準備する手間がかかっていたり、においが漏れたりするのを防ぐために専用の測定室を用意した、脱臭装置が必要になっていました。
 ソニーによれば、認知症やパーキンソン病で発症前から嗅覚に低下がみられる傾向があるといいます。嗅覚を正しく測定できれば、脳の機能低下の発見が早まる可能性があるとしています。
 今後は5~10分ほどで、嗅覚を8段階ほどで測定できるようにする方針。視力や聴力などと同様に、嗅覚の測定も健康診断などで一般的に取り入れられるようにしたい考えです。
 ソニーの新規ビジネス・技術開発本部の櫨本修副本部長は、「においの測定は難しく、これまでソニーも価値提供ができていなかった。今回の技術で人々の健康生活をよりよくし、将来はエンタメ領域での新体験創出も目指したい」と述べています。

 2022年10月7日(金) 

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