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■注射薬と飲み薬の2肥満薬、相次ぎ承認へ 30年ぶり治療選択肢が拡大 [健康ダイジェスト]

 デンマークの製薬会社ノボノルディスクの日本法人ノボノルディスクファーマが申請していた肥満症の患者に投与する新しいタイプの注射薬「ウゴービ」について、厚生労働省の専門部会は7日までに製造販売を了承しました。近く正式に承認します。
 同省はこのほかに薬局・ドラッグストアで購入可能な大正製薬の飲み薬「アライ」も承認する方針で、約30年ぶりに肥満治療薬の選択肢が広がります。
 ウゴービは中枢神経に働き掛けて食欲を抑える働きがあるとされます。投与の対象は高血圧や脂質異常症、2型糖尿病を併発していて、食事、運動療法をしても十分に改善しなかった人となる予定です。
 臨床試験(治験)では、投与していない集団が体重が2・1%減だったのに比べ、週1回注射で投与した集団は13・2%減でした。同じ成分の2型糖尿病の薬は別の商品名「オゼンピック」として、すでに製造販売されています。
 一方、大正製薬の飲み薬「アライ」については、厚労省の専門部会が昨年11月28日に、医師の処方箋なしで薬局・ドラッグストアで買える薬として承認することを了承しており、3月にも正式に承認される見込みです。
 厚労省によると、日本人を対象にした臨床試験で、内臓脂肪や腹囲の減少効果が確認された市販薬となります。
 アライは、有効成分が腸内の酵素に作用することで、食事によって得る脂肪を吸収しにくくする効果があるとされる薬で、対象は、高血圧や脂質異常症などの健康障害を伴わない肥満(男性は腹囲85センチ以上、女性は腹囲90センチ以上)の18歳以上。低カロリーな食事や運動など生活習慣改善の取り組みと併せて補助的な位置付けで使います。1日3回、食事中か食後1時間以内に1カプセル服用します。
 購入の際には、薬剤師が対面で情報提供や指導を行うことが義務付けられる「要指導医薬品」になります。薬局では販売可能ですが、オンラインでは販売できません。服薬を始める1カ月前から腹囲や体重などを記録し、薬剤師のチェックを受けます。6カ月服用しても効果がなければ使用をやめます。
 ヨーロッパやアメリカなど70カ国以上では、すでに処方箋なしで販売されています。服用後に脂肪の排泄(はいせつ)量が増え、下痢などになることがあります。海外では肝機能障害が起きた例も報告されているものの、因果関係はわかっていないといいます。

 2023年2月9日(木)

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