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■京都市内の30歳代男性がはしかに感染 関西空港で感染者と接触か [健康ダイジェスト]

 2月に関西国際空港を訪れた京都市内在住の30歳代の男性がはしか(麻疹)に感染していたことが13日、わかりました。アラブ首長国連邦(UAE)から帰国した感染者と空港で接触した可能性があるということです。京都市で今年に入り、はしか患者が確認されたのは初めて。
 京都市によりますと、はしかの感染が確認されたのは京都市内の30歳代の男性で、3月7日、発熱したため医療機関を2度受診しましたが、症状が改善されず発疹が出たため、12日、別の医療機関を受診し、はしかと診断されたということです。
 男性は直近で海外への渡航歴はないということですが、2月24日に関西国際空港を訪れていて、その際にアラブ首長国連邦から帰国し、感染が確認された人と接触していた可能性があるということです。
 現在、男性は自宅で療養していて、回復に向かっているということです。
 京都市などによりますと、男性は発症する前の3月6日、京都市にある近鉄東寺駅と大阪市にある京阪京橋駅を電車で往復したほか、大阪市内の飲食店を訪れているということです。
 はしかは感染力が極めて強いことから、京都市や大阪市は男性が利用した交通機関や施設などをホームページに掲載し、症状が疑われる場合は事前に医療機関に連絡した上で、早めに受診するよう呼び掛けています。
 大阪府済生会中津病院感染管理室長の安井良則医師ははしかについて、「はしかは空気感染する感染力が非常に強い感染症だ。春から夏にかけて流行することが多いので、春の初めにこれだけ患者が発生すると、5月、6月はさらに感染者数が増えてくる恐れがある」と指摘しています。
 その上で、感染者と同じ場所にいた心配がある人について、「潜伏期間は10日前後なので、1週間から2週間で発熱した場合は念のため、感染を広げないようにあらかじめ心配を伝えた上で、医療機関を受診してほしい。発熱してもすぐに発疹が出ないこともあり、その時が一番周囲に感染させてしまうので注意が必要だ。1歳になった子供は定期接種の対象なのでワクチン接種を受け、海外旅行に行く人や一度もワクチンを受けていない人は抗体検査を受けたり、ワクチン接種を考えたりしてほしい」と話しています。

 2024年3月14日(木)

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