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■第一三共、3種混合ワクチンの製造販売承認を申請 承認されれば約30年ぶり [健康ダイジェスト]

 製薬大手の第一三共は25日、麻疹(はしか)、おたふく風邪、風疹の3種混合ワクチン(MMRワクチン)の製造販売承認について、同日付で厚生労働省に申請したと発表しました。3種混合により接種回数が減り、接種を受ける人の負担軽減が期待されます。
 承認申請したワクチンは弱毒化したウイルスを用いる生ワクチン。すでに日本で定期接種の対象となっている同社の麻疹(はしか)、風疹2種混合ワクチン(MRワクチン)に、広く世界で使われているおたふく風邪ワクチン株を混合しました。 
 日本では麻疹(はしか)、風疹の2種混合ワクチンは小学生になるまでに公費で接種できる「定期接種」で、おたふく風邪ワクチンは「任意接種」となっています。3種混合ワクチンが承認されれば、これまで任意でおたふく風邪ワクチンを接種していた場合と比べると、接種回数を2回から1回に減らすことができます。
 MMRワクチンは世界で広く普及しています。一方、日本では1989年以後、MMRワクチンによる健康被害が起き、1993年に定期接種を中止した経緯があります。今回は当時問題となった接種による無菌性髄膜炎の副作用の発症が極めて少ないとされ、世界で広く使われているおたふく風邪ワクチン株を混合します。承認されれば約30年ぶりに日本でMMRワクチンが接種に使われることになります。

 2024年3月26日(火)

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