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■インドの製薬会社、世界分配枠組みに11億回分のコロナワクチン提供へ 中国政府も1000万回分提供 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスのワクチンを世界に公平に分配する枠組み「COVAXファシリティ」で、ワクチンの供給に向けて運営にかかわる国連児童基金(ユニセフ)は、インドの大手製薬会社から11億回分のワクチンの提供を受けることで合意したと発表しました。
 COVAXファシリティは、新型コロナウイルスのワクチンを世界に公平に分配するため、世界保健機関(WHO)などが主導して立ち上げた枠組みで、途上国を含めた世界190の国や地域が参加し、ワクチンの供給に向けて、ユニセフなどが国際的な団体とともに運営にかかわっています。
 これについてユニセフのヘンリエッタ・フォア事務局長は3日、記者会見し、インドの大手製薬会社「セラム・インスティチュート・オブ・インディア」からアストラゼネカとノババックスのそれぞれが開発するワクチンの提供を、長期的に合わせて11億回分、受けることで合意したと発表しました。
 インドはワクチンの製造が盛んで、この製薬会社はアストラゼネカとノババックスのワクチンを大量生産する契約を結んでいます。
 COVAXファシリティとしては、世界各地の医療従事者のほか、高齢者などリスクの高い人たちに優先的に接種すべきだとして、年末までに世界に20億回分余りのワクチンを供給することを目指しており、今年の上半期には、途上国などを中心に145の国と地域に分配を始める計画です。
 一方、中国外交部の汪文斌(おう ぶんひん)報道官は3日の記者会見で、世界保健機関(WHO)からの求めに応じて、新型コロナウイルスワクチンの公平な分配を目指す国際的な枠組み「COVAXファシリティ」に、1000万回分のワクチンを提供すると発表しました。
 主に途上国の需要に応じるためだとしており、すでにWHOが、中国のワクチンの緊急使用に向けた審査を始めたことも明らかにしました。
 その上で、汪報道官は「国際社会の能力ある国は、枠組みを支援するため、積極的に行動するよう望む」と述べ、バイデン政権のもとで枠組みに参加する方針に転じたアメリカなどを念頭にワクチンの提供を促しました。
 中国は昨年10月に枠組みへの参加を表明しましたが、実際にワクチンを提供するのは初めてです。
 中国は、すでに途上国を中心に50カ国余りにワクチンを個別に支援するとも表明しており、各国間でワクチン確保の競争が激しくなり途上国への供給の遅れが懸念される中、供給に積極的な姿勢を示し、途上国への影響力を強めたい意図があるとみられます。

 2021年2月4日(木)

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■国民3割接種のイスラエル、ワクチンの副反応割合は0・24%  ロシア研究機関 、自国製ワクチンの有効性91・6%と発表 [健康ダイジェスト]

 速いペースで新型コロナウイルスのワクチンの接種を進めているイスラエル政府は、1月27日までに接種した国民の約3割に当たる276万人のうち、副反応が出た割合は0・24%だったと発表しました。
 イスラエルでは昨年12月中旬から新型コロナウイルスのワクチン接種が始まり、アメリカの製薬大手ファイザーなどが開発したワクチンを中心に接種を進めています。
 発表によりますと、1回目を接種した276万8200人のうち、副反応があったのは6575人で、割合にして0・24%だったということです。また、2回目では137万7827人のうち、副反応の報告は3592人と、割合にして0・26%だったとしています。
 副反応のほとんどが痛みや、はれなどの軽く、一時的なものだった一方で、入院が必要になったのは100万人に対し、1回目で17人、2回目で約3人だったということです。
 さらに、発表では、若い人や女性で副反応が出やすい傾向にあったと指摘しています。
 イスラエルでは、世界でも特に速いペースでワクチン接種が進む一方で、1日の新規感染者数は6000人前後と高止まりの状態が続いており、3度目となる厳しい外出制限が続いています。4日時点の累計感染者は66万8874人、累計死者は4948人。
 一方、ロシアなど複数の国ですでに接種が始まっている新型コロナウイルスのワクチン「スプートニクⅤ」について、開発したロシアの研究機関は、最終段階の臨床試験で91・6%の有効性が示されたとする中間報告をイギリスの医学雑誌「ランセット」に発表しました。 
 2日に掲載されたロシアの国立ガマレヤ疫学・微生物学研究所の中間報告によりますと、臨床試験は18歳以上の約2万人を対象に実施し、無作為に選んだ4分の3の人にはこのスプートニクⅤを2回接種し、残りの人には「プラセボ」と呼ばれる偽薬を接種して、それぞれ新型コロナウイルス感染症になった人の割合を比較しました。
 その結果、新型コロナウイルス感染症と確認された人は、スプートニクⅤを接種した約1万5000人では16人、0・1%だったのに対し、プラセボのグループでは約5000人中62人、1・3%だったということで、91・6%の有効性が示されたとしています。
 スプートニクⅤを接種した人のうち45人、約0・2%から深刻な健康への影響があったという報告がありましたが、この割合はプラセボのグループの半分で、ワクチンとの関連はないとみられるとしています。
 この旧ソ連が打ち上げた人工衛星にちなんで名付けられたスプートニクⅤについて、ロシアは世界に先駆けて開発に成功したとして、昨年8月に承認し、すでに複数の国で接種が始まっていますが、国内外からは臨床試験のデータの公開が不十分だという指摘が出ていました。
 ランセットは、「このワクチンの開発は見苦しいほどに性急で、透明性を欠いたことで批判を招いてきたが、今回の結果は明確だ」とするコメントを併せて掲載しました。
 これまで90%を上回る有効性が示されたのは、アメリカの製薬大手ファイザーとドイツの製薬ベンチャーのビオンテックが共同開発したワクチンと、アメリカの製薬大手モデルナが開発したワクチン。今回の論文で、スプートニクⅤがこれらと並び有効性の極めて高いワクチンであることが確認されました。

 2021年2月4日(木)

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■アストラゼネカのワクチン、接種1回でも3カ月後の有効性76% 高齢者への接種を控える勧告、ヨーロッパで相次ぐ [健康ダイジェスト]

 イギリスのオックスフォード大学は、製薬大手のアストラゼネカと共同開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、1回目の接種の3カ月後でも有効性は76%で、一定期間は効果が続くとする研究結果を発表しました。
 イギリス政府は、1回でも接種する人を増やすために2回目までの間隔を最大3カ月に延ばすことにしており、研究チームはこの方針を支持する結果だとしています。
 オックスフォード大学は、昨年12月までにイギリスやブラジル、南アフリカで約1万7000人を対象に行ったこのワクチンの追加の臨床試験の結果を2日、発表しました。
 このワクチンは通常2回接種ですが、発表によりますと、1回目の接種後22~90日の間に、新型コロナに感染して症状が出た人の数をみると、ワクチンを接種した集団では17人だったのに対し、偽薬(プラセボ)を接種した集団では71人でした。有効性は76%で、この間、有効性の低下はみられなかったということです。
 また、2回目の接種までの間隔を変えたところ、6週間以内に2回目を接種した場合の有効性は54・9%だったのに対し、12週間以上空けて2回目を接種した場合の有効性は82・4%に高まったとしています。
 イギリス政府は1回でも接種する人を増やすため、2回目までの間隔を最大3カ月まで延ばすことにしています。
 今回の結果について、オックスフォード大学の研究チームは「1回の接種でも一定の期間、高い有効性が維持されることがわかった。接種の間隔を最大3カ月とするイギリスの専門家委員会の方針を支持する結果となった」としています。
 これとは別のワクチンで、接種の間隔を3週間としているアメリカの製薬大手ファイザーは、イギリス政府の方針について「臨床試験では1回目の接種後にどれだけの有効性があるか十分示されていない」として、間隔を変えて接種することは推奨しないとしています。
 一方、ヨーロッパでは、イギリスの製薬大手アストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発した新型コロナウイルスのワクチンを巡り、65歳以上の高齢者に対する有効性のデータが不足しているとして、当面、高齢者への接種を控えるよう求める勧告が相次いでいます。
 1月29日、ヨーロッパ連合(EU)の当局が、55歳以上のデータが不十分としながらも、18歳以上の使用を条件にワクチンの販売の許可を出しました。
 これを受けて、EUの加盟国ではそれぞれの専門機関などがワクチンの接種に関する勧告を政府に出しており、このうちフランスでは2日、医薬品などの評価を行う機関のトップが記者会見し、「65歳以上の被験者についてのデータが不足している。当面は、65歳未満に使用するよう勧告する」と述べました。
 高齢者に対する有効性のデータは今後、数週間のうちに得られるとしていて、その段階で改めて評価を行うとしています。
 フランス政府は、今回の勧告に沿って65歳以上の高齢者への接種は控えるものとみられます。
 また、スウェーデンでも2日、同様の勧告が出たほか、ドイツ政府は専門家による委員会の勧告を受けて65歳以上の高齢者への接種を控える方針を示しています。
 一方で、イギリスではアストラゼネカのワクチンの接種が高齢者にも行われているほか、イタリアでも政府の専門家委員会が高齢者にも接種をすべきだと結論付けるなど対応が分かれています。

 2021年2月4日(木)

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■新型コロナ、東京都で過去最多の32人が死亡 国内で新たに120人が死亡、累計6072人に [健康ダイジェスト]

 国内では3日午後7時45分の時点で、東京都で676人、埼玉県で257人、大阪府で244人、神奈川県で234人、千葉県で218人、兵庫県で120人、福岡県で119人、愛知県で114人、北海道で94人など、43都道府県と空港検疫で、合わせて2631人の新型コロナウイルスへの感染が発表されました。
 また、東京都で32人、神奈川県で19人、大阪府で12人、埼玉県で10人、愛知県で10人、兵庫県で8人、福岡県で4人、福島県で4人、京都府で3人、北海道で3人、千葉県で3人、三重県で2人、佐賀県で2人、新潟県で2人、山口県で1人、岐阜県で1人、岩手県で1人、徳島県で1人、長崎県で1人、静岡県で1人の、合わせて120人の新たな死亡の発表がありました。1日の死亡の発表としては、2日連続で過去最多となりました。東京都で32人、神奈川県で19人の死亡の発表は、いずれも過去最多でした。
 国内で感染が確認された人は、空港の検疫などを含め39万6716人、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせて39万7428人となっています。
 感染して亡くなった人は、国内で感染した人が6072人、クルーズ船の乗船者が13人の、合わせて6085人です。1月23日に5000人を超えてから、11日で6000人を超えました。
 厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や集中治療室などで治療を受けるなどしている重症者は、3日時点で、前日より40人増の897人となっています。一方、症状が改善して退院した人などは、3日時点で、国内で感染した人が34万4137人、クルーズ船の乗客・乗員が659人の、合わせて34万4796人となっています。
 東京都は3日、都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて676人が、新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1日の感染の確認が1000人を下回るのは、6日連続です。
 東京都はまた、1日の発表人数としては最も多い32人が死亡したことを明らかにし、このうち半数の16人が高齢者施設内と病院内で感染して亡くなったということです。
 新規感染者の年代別は、10歳未満が28人、10歳代が34人、20歳代が129人、30歳代が105人、40歳代が96人、50歳代が81人、60歳代が53人、70歳代が68人、80歳代が56人、90歳代が25人、100歳以上が1人。
 新規感染者676人のうち、約49%の331人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、約51%の344人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。このほか、ベトナムへの渡航歴がある人が1人いるということです。
 濃厚接触者の内訳は、「家庭内」が最も多く146人、次いで、「施設内」が138人、「職場内」が22人、「会食」が5人などとなっています。
 このうち、「施設内」では、23の医療機関で患者と職員合わせて91人、27の高齢者施設で利用者と職員合わせて40人の感染が確認されました。
 これで都内で感染が確認されたのは、合わせて10万1466人になりました。
 また、3日時点で入院している人は、2日より17人増えて2876人でした。「現在確保している病床に占める割合」は、58・7%です。
 入院している人のうち、都の基準で集計した3日時点の重症の患者は、2日より4人減って125人で、重症患者用の病床の39・7%を使用しています。
 感染が確認された人のうち、自宅で療養している人は、2日より587人減って3264人。都が確保したホテルなどで療養している人は、2日より15人減って607人で、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は、2日より326人減って3107人でした。
 また、都は、感染が確認された60歳代から90歳代までの男女32人が死亡したことを明らかにしました。1日に発表される人数としては、2日の23人を上回り、これまでで最も多くなりました。
 このうち、90歳代の男性は、家族の意向で、感染が確認された後も入所していた特別養護老人ホームで療養を続け、療養中に亡くなったということです。80歳代の男性は、自宅で訪問看護を受けるなどして療養を続けていましたが、容体が急変し、死亡したということです。これで都内で「自宅療養中」に死亡した人は、合わせて22人になりました。
 3日に死亡が発表された32人の感染経路は、高齢者施設内が9人、病院内が7人、家庭内が4人、会食が2人で、半数の16人が高齢者施設内と病院内です。会食の2人は、年末年始の会食で感染したとみられるということです。
 東京都の担当者は、「先月、爆発的に感染者が増えた時期に感染した人の死亡報告が多くなっている。保健所経由で確認中のケースもあり、今日だけでなく、しばらくは多くなりそうだ」と話しています。
 これで都内で死亡した人は、合わせて949人になりました。

 2021年2月4日(木)

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