■新たにジャムー茶2製品からステロイド検出 国民生活センターが注意喚起 [健康ダイジェスト]
海外から輸入された「ジャムー・ティー」と称する粉末状のお茶から医薬品成分のステロイド、デキサメタゾンが検出された問題が広がりました。国民生活センターは17日、新たに2製品から同成分が検出されたと発表。これを受けて厚生労働省は、医薬品医療機器等法に違反する恐れがあるとして、同2製品の加工事業者を所管する大阪市に対し、当該事業者への調査、指導を要請しました。
国民生活センターは4月12日、香塾(大阪市都島区)が花粉症に対する効果をほのめかしながら販売していた「ジャムー・ティー・ブラック」からデキサメタゾンが検出されたと発表。成分分析を行ったのは、医療従事者からの情報提供が切っ掛けでした。
類似の製品が販売されていたため、4月上旬、3製品をインターネット通販で購入し分析したところ、自然食品製造会社、香塾堂(大阪市北区)が加工する「ジャムー・ティー・ブラック(無糖タイプ)」と、食品加工会社、澪森(大阪市中央区)が加工する「森澪混合茶(ジャムーティーブレンド ショウガ+)微糖タイプ」の2製品からもデキサメタゾンが検出されたといいます。残りの1製品からは検出されませんでした。
国民生活センターでは、デキサメタゾンが検出された製品を飲用している消費者に対し、医療機関に相談するよう呼び掛けています。ステロイドを継続的に飲用している人が急に飲用を止めると、体への影響が生じる恐れがあるとしています。
最初にデキサメタゾンが検出された製品を販売していた香塾によると、当該製品はインドネシアの製造会社から原材料を輸入し、国内で包装、販売していました。
同社は「製造会社に混入経路を確認した上で、その結果を弊社のホームページで改めてご報告する予定」だとしているものの、今のところ情報は更新されていません。
国民生活センターには4月12日の発表に関連した相談が47件あり、うち9件で頭痛などの健康被害情報がありました。
2023年5月22日(月)
国民生活センターは4月12日、香塾(大阪市都島区)が花粉症に対する効果をほのめかしながら販売していた「ジャムー・ティー・ブラック」からデキサメタゾンが検出されたと発表。成分分析を行ったのは、医療従事者からの情報提供が切っ掛けでした。
類似の製品が販売されていたため、4月上旬、3製品をインターネット通販で購入し分析したところ、自然食品製造会社、香塾堂(大阪市北区)が加工する「ジャムー・ティー・ブラック(無糖タイプ)」と、食品加工会社、澪森(大阪市中央区)が加工する「森澪混合茶(ジャムーティーブレンド ショウガ+)微糖タイプ」の2製品からもデキサメタゾンが検出されたといいます。残りの1製品からは検出されませんでした。
国民生活センターでは、デキサメタゾンが検出された製品を飲用している消費者に対し、医療機関に相談するよう呼び掛けています。ステロイドを継続的に飲用している人が急に飲用を止めると、体への影響が生じる恐れがあるとしています。
最初にデキサメタゾンが検出された製品を販売していた香塾によると、当該製品はインドネシアの製造会社から原材料を輸入し、国内で包装、販売していました。
同社は「製造会社に混入経路を確認した上で、その結果を弊社のホームページで改めてご報告する予定」だとしているものの、今のところ情報は更新されていません。
国民生活センターには4月12日の発表に関連した相談が47件あり、うち9件で頭痛などの健康被害情報がありました。
2023年5月22日(月)
■世界の気温が産業革命前より1・5度超の年、今後5年で発生確率98% 世界気象機関が警告 [健康ダイジェスト]
国連の世界気象機関(WMO)は17日、エルニーニョ現象の発生により、今年から5年間の世界の気温が記録的に高まる可能性があると発表しました。産業革命前と比べた地球の平均気温の上昇幅が一時的に1・5度を上回る確率を98%と予測。人々の健康や食糧安全保障、水資源の管理、環境分野などに広範な影響を及ぼす可能性があると警告しています。
エルニーニョは、南米ペルー沖から太平洋中部の赤道域で、海面水温が平年よりも高くなる現象。世界の気温を押し上げるほか、各地に異常気象を引き起こす可能性があるとされます。各国の気象機関は、今年の夏ごろまでにエルニーニョが高確率で発生するとみています。
WMOは17日のリポートで、2023~2027年に、世界の単年の平均気温が少なくとも1回は観測史上最高となる確率と、5年間の世界の平均気温が過去最高を更新する確率を、いずれも98%と予測しました。世界の単年の平均気温が観測史上最も高かったのは2016年で、この年は、産業革命前と比べて1・2度高くなりました。
各国は、気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」に基づいて、世界の平均気温の上昇幅を産業革命前と比べて1・5度に抑える目標を掲げています。
WMOのペッテリ・ターラス事務局長は、エルニーニョと人為的な要因の気候変動の組み合わせが「地球の気温を未知の領域に押し上げるだろう」と指摘。「パリ協定が掲げる1・5度を恒久的に超えることを意味するものではないが、一時的に1・5度を上回る状況はより頻繁に起きるだろう」としました。
ターラス事務局長は、今回の予想は「我々が温暖化を抑制できておらず、いまだに誤った方向に向かっていることを示している」とし、こうした傾向に歯止めがかかり、悪化する状況を止められるのは2060年代になる可能性があるとしました。
また、温室効果ガスの大気中濃度は史上最高となっており、「通常の水準に戻るまでには数千年かかる恐れがある」とし、「前世紀のような気候に戻ることはない。それは間違いない」としました。
2023年5月22日(月)
エルニーニョは、南米ペルー沖から太平洋中部の赤道域で、海面水温が平年よりも高くなる現象。世界の気温を押し上げるほか、各地に異常気象を引き起こす可能性があるとされます。各国の気象機関は、今年の夏ごろまでにエルニーニョが高確率で発生するとみています。
WMOは17日のリポートで、2023~2027年に、世界の単年の平均気温が少なくとも1回は観測史上最高となる確率と、5年間の世界の平均気温が過去最高を更新する確率を、いずれも98%と予測しました。世界の単年の平均気温が観測史上最も高かったのは2016年で、この年は、産業革命前と比べて1・2度高くなりました。
各国は、気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」に基づいて、世界の平均気温の上昇幅を産業革命前と比べて1・5度に抑える目標を掲げています。
WMOのペッテリ・ターラス事務局長は、エルニーニョと人為的な要因の気候変動の組み合わせが「地球の気温を未知の領域に押し上げるだろう」と指摘。「パリ協定が掲げる1・5度を恒久的に超えることを意味するものではないが、一時的に1・5度を上回る状況はより頻繁に起きるだろう」としました。
ターラス事務局長は、今回の予想は「我々が温暖化を抑制できておらず、いまだに誤った方向に向かっていることを示している」とし、こうした傾向に歯止めがかかり、悪化する状況を止められるのは2060年代になる可能性があるとしました。
また、温室効果ガスの大気中濃度は史上最高となっており、「通常の水準に戻るまでには数千年かかる恐れがある」とし、「前世紀のような気候に戻ることはない。それは間違いない」としました。
2023年5月22日(月)