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■2022年の年間死亡者、過去最多の156万人 コロナ禍の影、増える老衰死 [健康ダイジェスト]

 2022年1年間に国内で死亡した日本人は156万人余りと、前の年より9%近く増え、1899年に統計を取り始めて以降、過去最多となりました。今後も増え続け、2040年には約167万人に達する見込みです。
 厚生労働省の人口動態統計によりますと、昨年1年間に国内で死亡した日本人の数は、概数で156万8961人で、前の年より12万9105人、率にして8・9%増え、過去最多を更新しました。
 新型コロナウイルス感染症の流行下で、前年から死者は約12万9000人増え、増加幅は戦後最大でした。
 死亡した人の数は1989年(平成元年)と比べると約2倍、この20年でも1・5倍に増えています。
 年代別では、80歳以上の死者が計10万9000人増え、前年からの増加数の約85%を占めます。
 死因ごとにみますと、最も多いのは「がん」で38万5787人と全体の24%を占めていて、次いで、急性心筋梗塞(こうそく)や心不全などの「心疾患」が23万2879人(14%)、「老衰」が17万9524人(11%)などとなっていて、「新型コロナ」で死亡した人は4万7635人でした。
 老衰による死者が前年より約2万7000人増えており、高齢化と新型コロナの影響が死者増につながったと厚労省はみています。
 国立社会保障・人口問題研究所がまとめた将来推計人口によりますと、1年間に死亡する人の数は今後も増え続け、2040年には約167万人とピークを迎えた後は減少に転じるものの、2070年まで年間150万人以上で推移する見込みです。

 2023年6月25日(日)

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■カネミ油症患者への「香典」10万円に増額へ 原因企業のカネミ倉庫が提示 [健康ダイジェスト]

 1968年に発覚した国内最大級の食品公害「カネミ油症」の被害者団体と国、原因企業のカネミ倉庫(北九州市)による3者協議が24日、福岡市内で開かれました。カネミ倉庫は、認定患者が亡くなった際に支払う「香典」について、現在の2万円から10万円に増額する意向を伝えました。患者団体は受け入れる方針。
 カネミ油症患者には毎年、健康実態調査への協力支援金19万円と、カネミ倉庫からの給付金5万円などが出されているものの、被害者団体は「他の公害被害者と比べて低額で、患者の生活は苦しい」と訴えています。
 カネミ倉庫は「医療費とは別に弔意を表したい」として、患者が亡くなった際に2万円を支払ってきましたが、患者団体は20万円を求め、交渉が続いていました。
 香典の支払いは昨年10月1日に逆上り、すでに支払われた約30人には差額の8万円を追加するとしています。
 カネミ油症の認定患者の累計は、今年3月末時点で2370人。

 2023年6月25日(日)

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■茨城県、女性死亡受けマダニに注意呼び掛け 草むらに入る際は肌の露出少なく、虫よけも [健康ダイジェスト]

 マダニの媒介が考えられる「オズウイルス」に茨城県内在住の70歳代の女性が感染して亡くなりました。このウイルスによる感染症が人に発症したり、死亡したりする事例が確認されたのは世界で初めてといいます。感染経路は不明ですが、マダニにかまれて感染する可能性が考えられるとして、茨城県は23日、記者会見を開き、注意を呼び掛けました。
 県感染症対策課によると、オズウイルスは愛媛県で採取されたマダニの一種である「タカサゴキララマダニ」から2018年に世界で初めて確認されました。詳しい症状は不明で、有効な治療薬も判明していないといいます。
 同課によると、女性は昨年初夏、39度の熱や嘔吐(おうと)などの症状で医療機関を受診。肺炎の疑いで抗生剤を処方されて自宅療養していたものの、症状が悪化したため、別の医療機関を受診すると、右脚の付け根にマダニがかみついていることが確認されました。女性は入院から26日目に心筋炎で死亡。
 茨城県衛生研究所で入院時の検体を検査した結果、オズウイルスの遺伝子を検出。その後、国立感染症研究所の検査で今月21日、死因がオズウイルスによる心筋炎と確定しました。
 同課は、「草むらなどに入る際は、肌の露出を少なくし、虫よけも併用してほしい。万が一、マダニにかまれた場合は無理に引き抜かず、医療機関を受診してほしい」と呼び掛けています。

 2023年6月25日(日)

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