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■中国の海洋プラスチック汚染対策「ブルーサイクル」、国連環境計画の「地球大賞」を受賞 [健康ダイジェスト]

 国際連合総会の補助機関である国連環境計画(UNEP)が10月30日、ケニアのナイロビで発表した環境に関する最高栄誉「2023年地球大賞」では、中国南東部沿岸の浙江省が着手した海洋プラスチック廃棄物管理モデル「ブルーサイクル(藍色循環)」が選出されました。「ブルーサイクル」は、世界2500のプロジェクトの中でこの賞を獲得しました。
 「ブルーサイクル」プロジェクトは2020年に浙江省で始まった持続可能な海洋プラスチック汚染対策モデルで、IoT(モノのインターネット)とブロックチェーン技術を組み合わせることにより、海洋プラスチック廃棄物の収集から保管、輸送、再生、製造までの全プロセスを可視化するクローズドループ管理システムを構築し、海洋プラスチック廃棄物の発生抑制、低炭素リサイクル、高付加価値利用を実現するものです。
 この手法に基づき、浙江省では台州、舟山、寧波などの沿岸都市に海洋廃棄物回収スポット80カ所が設置されました。対象は1万隻以上の漁船や商船で、開始以来1万トン以上の海洋廃棄物が回収され、うち2000トン以上がプラスチック廃棄物でした。
 地球大賞は国連環境計画が2005年から毎年発表している賞で、環境を変革する影響を与えた個人、団体、機関を表彰するものです。今年の地球大賞は「プラスチック汚染に対する持続可能な解決策の発見」をテーマに募集し、2500の個人、団体、機関がノミネートされ、うち5個人、団体、機関が受賞。「ブルーサイクル」は地球大賞の「企業ビジョン部門」を受賞しました。
 国連環境計画のインガー・アンダーセン事務局長は、「私たちの健康と地球環境のために、プラスチック汚染を終わらせなければならない。そのためにはプラスチックの生産量を削減し、プラスチックの使い捨てをやめることを徹底し、繰り返し利用できる仕組みや代替品に切り替えることで、プラスチック汚染による環境や社会への悪影響を回避することが不可欠だ」と語り、今年の受賞者については「革新的な環境ガバナンスが確かに効果的であることを示し、人間とプラスチックとの関係を見直すヒントを与えてくれた」と述べました。

 2023年11月2日(木)

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■ブタからの心臓移植2例目の患者、6週間で死亡 アメリカ・メリーランド大学 [健康ダイジェスト]

 世界で2例目となる、遺伝子を改変して拒絶反応のリスクを抑えたブタの心臓の移植手術を受けたアメリカ人男性が10月30日、術後約6週間で死亡しました。手術を行ったメリーランド大学医学部が10月31日、発表しました。
 死亡したのはローレンス・フォーセットさん(58)。9月20日に移植手術を受けていました。術後の経過は当初、順調で家族と一緒に過ごし、1カ月後には心臓の機能を助けるための投薬を中止していました。
 しかし、最近になって移植した心臓に対して拒絶反応が出ていたということです。
 同大の心臓異種移植プログラム責任者のムハンマド・モヒウディン氏は、「(患者が死亡に至った)要因を徹底分析し、将来の移植の際には克服できるようにしたい」と述べました。
 2022年1月にやはりメリーランド大学で行われた遺伝子を改変したブタの心臓の最初の移植事例でも、当時57歳の男性患者は「体力低下など複合的要因」で2カ月後に死亡しています。 
 アメリカでは現在、10万人以上の患者が臓器提供待ちの状態にあります。ただ、人間の臓器提供は慢性的に不足しているため、動物の臓器移植が問題の解消につながると期待されています。

 2023年11月2日(木)

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■大塚食品、「クリスタルガイザー」38万本を自主回収 水が漏れやすい状態 [健康ダイジェスト]

 大阪市に本社がある「大塚食品」は1日、輸入・販売しているミネラルウォーターの「クリスタルガイザー」について、ペットボトルの口の部分に不具合が見付かったとして、約38万本を自主回収すると発表しました。
 自主回収の対象となるのは、大塚食品がアメリカから輸入し、販売している「クリスタルガイザー」の、500ミリリットルのペットボトルで、賞味期限が2025年8月となっている製品のうち、印字されている管理番号が「01S2」「02S2」「17S2」「18S2」「21S2」のものです。
 10月23日に行った輸入時の製品検査で不具合が見付かったということです。不具合のあるボトルではキャップが飲み口と密着しておらず、ボトル内の水が漏れやすい状態になっている可能性があるとしています。
 10月上旬以降、関西や東北、東海、四国などに出荷されており、対象は約38万本に上ります。
 これまでのところ、水の品質や健康被害に関する問い合わせはないということですが、大塚食品は「多大なご迷惑とご心配をおかけしますことを深くおわび申し上げます。今後、いっそう品質管理の徹底に努める所存です」とコメントしています。
 会社は、11月1日からホームページの専用フォームで回収を受け付けるほか、2日から電話窓口も設けるとしています。電話番号は、0120-194-905です。

 2023年11月2日(木)

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