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■フランス、公園やビーチ、学校周辺での喫煙を禁止へ 来年初めに法制化、関連死防止 [健康ダイジェスト]

 フランスのオレリアン・ルソー保健相は28日、政府のたばこ関連政策の発表会見で、「今後は禁煙区域が標準となる」と述べ、公園やビーチ、学校周辺での喫煙を禁止する方針を明らかにしました。たばこの値上げも実施します。国内で年間7万5000人ともいわれる関連死を防ぐ狙い。フランスメディアによると、来年初めに法制化される予定。
 2027年までの「たばこ規制計画」の一環。屋内が全面的に禁煙となっているフランスでは、喫煙者は自動的に屋外に集まっているものの、標識で示される屋外の禁煙エリアを公園やビーチ、学校周辺、森林などに拡大します。違反の際に罰金を科すことも検討しているといいます。
 多くの銘柄のたばこが20本入り11ユーロ(約1780円)で販売されており、これを2025年に12ユーロ、2027年初めまでに13ユーロに値上げする方針。

 2023年11月29日(水)

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■新タイプmRNAワクチン「レプリコンワクチン」国内承認 従来型対応、供給は来年以降 [健康ダイジェスト]

 明治ホールディングス傘下のMeiji Seika ファルマ(東京都中央区)は28日、厚生労働省から新型コロナウイルスワクチンの製造販売承認を得たと発表しました。従来型ウイルス対応のため、現在の接種では使われません。引き続き開発を進め、来年度以降に新しい変異型に対応したワクチンの供給を目指します。
 承認を得たのはアメリカのバイオ企業アークトゥルス・セラピューティクスが開発した次世代型のmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチン「コスタイベ」。投与後に体内でmRNAを自己複製する「レプリコンワクチン」と呼ばれる型で、承認されるのは世界で初めて。Meiji Seika ファルマが日本での供給・販売権を取得し、臨床試験(治験)を進めていました。
 既存のmRNAワクチンと比べて少量の投与ですみ、より効果が持続するとされ、同社は今後オミクロン型でも申請し、新しい変異型が出現した際に早期にワクチンを供給できるようにします。
 同日記者会見した小林大吉郎社長は、「今後、変異ウイルスに対応させる必要はあるが、世界に先駆けて新世代のワクチンの実用化の道が開けたと考えている。来年の秋冬接種での供給に向けて準備を進める」と語りました。
 製造は医薬品受託製造会社のアルカリス(福島県南相馬市)と連携し、同社から原薬を調達します。今後国内に新しい製造棟を建設し、2027年にも約1億回接種分のワクチンを一貫して生産できる体制を目指します。
 明治ホールディングス傘下のKMバイオロジクス(熊本市)も、「不活化ワクチン」と呼ばれるタイプを小児向けに開発しています。12月からオミクロン型変異型の「XBB」向けで、小児5000人を組み入れる治験を開始する予定です。

 2023年11月29日(水)

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■梅毒の感染者数が3年連続で過去最多を更新 [健康ダイジェスト]

 全国から報告された性感染症の梅毒の感染者数は、11月19日の時点で1万3251人となり、昨年1年間の1万3228人を上回って、現在の調査方法で統計を取り始めた1999年以降で、最も多くなりました。感染者数は3年連続で過去最多を更新しており、専門家は「リスクのある性行動をとった場合は、感染しているかもしれないと考えて検査を受けてほしい」と呼び掛けています。
 国立感染症研究所のまとめによりますと、今年、全国から報告された梅毒の感染者数は11月19日の時点で1万3251人と、昨年の同じ時期より約1900人多くなりました。
 これは、現在の方法で統計を取り始めて以来、最も多かった昨年1年間の1万3228人を上回り、3年続けて過去最多を更新しました。
 都道府県別では、東京都が3244人、大阪府が1760人、福岡県が829人、北海道が607人などと大都市圏で多くなっているほか、長崎県が124人と昨年の同じ時期の2・82倍、鳥取県が26人で2・.17倍などと大都市圏以外の地域でも急増しているところがあります。
 梅毒は主に性的接触により、梅毒トレポネーマという細菌が原因で発症す感染症で、抗菌薬(抗生物質)の服用や注射で治療できますが、放置すると重大な症状を引き起こす可能性があるほか、感染した妊婦から胎児に母子感染する「先天梅毒」を引き起こすこともあります。先天梅毒と診断された子供も、10月4日の時点で32人と1999年以降で最多となっています。
 梅毒感染者は2011年ごろから増加傾向にありましたが、2019年と2020年に減少。だが、7978人を数えた2021年以降再び増加に転じ、2022年には1万3228人となりました。近年は男性が20~50歳代、女性が20歳代に多くなっています。
 日本大学医学部の川名敬主任教授は、「感染していても医療機関を受診せず報告されていない人が水面下に多くいる可能性があり、そうした人が感染を広げることで増加が今後も続くことを懸念している。過去にリスクのある性行動があった場合は、症状がなくても感染しているかもしれない。自分事として捉えて検査を受けてほしい」と話しています。

 2023年11月29日(水)

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■プール熱の患者数、過去10年で最多の状況が続く A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の患者数も過去10年で最多に [健康ダイジェスト]

 子供を中心に流行が続く咽頭結膜熱、いわゆるプール熱の患者数が過去10年間で最も多い状況が続いています。また、発熱やのどの痛みなどの症状が出る溶連菌感染症の一種、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の患者数も過去10年間で最も多くなっていて、専門家は「本格的な冬を迎えるに当たり感染対策に注意してほしい」と話しています。
 咽頭結膜熱は子供を中心に高熱や結膜炎などの症状が出るウイルス性の感染症で、せきやくしゃみなどの飛まつで感染するほか、ウイルスが付着したタオルや、プールでの接触などを介しても感染します。
 国立感染症研究所によりますと、11月19日までの1週間に全国およそ3000の小児科の定点医療機関から報告された患者数は、前の週より195人多い1万368人となりました。
 1医療機関当たりでは前の週を0・07人上回って3・3人となり、5週連続で過去10年間で最も多くなっています。
 都道府県別では、北海道が6・88人、福岡県が6・58人、富山県が5・41人、佐賀県が5・26人、奈良県が5・26人、沖縄県が5・13人などとなっていて、合わせて23の都道府県で国の警報レベルの目安となる「3」人を超えています。
 また、主に子供が感染し、発熱やのどの痛みなどの症状が出る溶連菌感染症の一種、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の患者も増加しています。
 11月19日までの1週間に報告された患者数は、前の週から1370人増えて全国で合わせて1万1893人、1医療機関当たりでは3・79人となっていて、過去10年間で最も多くなりました。
 都道府県別では、鳥取県が国の警報レベルの基準となる「8」人を超えていて、次いで宮崎県が6・92人、石川県が6・83人となっています。
 咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎とも感染者数の増加時期が例年より早く、厚生労働省は手洗いやうがい、マスクの着用など基本的な感染防止対策を呼び掛けています。

 2023年11月29日(水)

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■海外での臓器移植あっせんで初判決、NPO理事長に懲役8カ月の実刑 東京地裁 [健康ダイジェスト]

 海外での臓器移植を国の許可なくあっせんしたとして、臓器移植法違反(無許可あっせん)の罪に問われたNPO法人「難病患者支援の会」(東京)法人「難病患者支援の会」(東京都目黒区)理事長、菊池仁達被告(63)の判決が28日、東京地裁でありました。馬場嘉郎裁判長は同被告に懲役8月(求刑懲役1年、罰金100万円)、法人に求刑通り罰金100万円をそれぞれ言い渡しました。
 臓器移植法は脳死を含む死体からの移植について、国の許可なくあっせんすることを禁じる一方、海外での移植を制限していません。菊池被告は無罪を主張し、同被告の活動が同法が規制するあっせん行為に該当するかどうかが主な争点でした。
 判決は、国外手術のあっせんには▽移植を受ける機会の公平性が損なわれる▽医療上の安全が脅かされる▽移植後の継続的な医療に支障を来す―といった恐れがあると指摘。こうした事態が生じかねない以上、行為の一部でも国内で行われれば同法が適用されるとの解釈を示し、日本での許可は必要ないとの弁護側の主張を退けました。
 その上で、日本国内で希望者を募ってベラルーシの医療機関に紹介するなどし、実際に手術を受けさせた菊池被告の行為は、同法上のあっせんに当たると判断。同法違反罪が成立すると認めました。
 判決は、国内での臓器あっせんの実現に長期間を要する現状にも着目しました。菊池被告が数カ月以内に手術を受けることを可能にしたことで、「移植手術を受ける機会の公平性が大きく損なわれたことは明らかだ」と強調。違法性を認識する可能性も十分にあったなどとして、「実刑は免れない」と結論付けました。
 判決によると、菊池被告は2021〜2022年、NPO法人のホームページで臓器移植の希望者を募り、患者2人に海外での移植を提案。ベラルーシでの腎臓や肝臓の移植費用などとして、計約5150万円を受け取りました。
 警視庁が2023年2月、菊池被告を臓器移植法違反容疑で逮捕しました。海外での臓器移植について、無許可のあっせん容疑を適用して立件したのは初めてでした。
 菊池被告は、判決の言い渡しを聞いた後、法廷で「控訴します」と話していました。

 2023年11月29日(水)

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