SSブログ

■エルニーニョ現象は来春まで継続、さらに高温も 世界気象機関が警戒 [健康ダイジェスト]

 世界気象機関(WMO)は8日、南米ペルー沖の海面水温が上がる「エルニーニョ現象」が少なくとも来年4月までは続くとの見通しを公表しました。エルニーニョ現象は世界的な気温上昇を招くことが多く、観測史上最も暑い年になることが確実視されている今年よりも、2024年がさらに高温になる可能性があるとして、WMOは警戒しています。
 WMOは今年7月に、7年ぶりにエルニーニョ現象が発生したと発表。エルニーニョ現象は2~7年おきに発生し、通常は9~12カ月は継続します。過去最も暑い年だった2016年も、エルニーニョ現象の影響を強く受けていました。
 WMOのペッテリ・ターラス事務局長は、「エルニーニョは、発生翌年に世界の気温への影響を及ぼすことが通例だ」と指摘。「2023年は観測史上最も暑い年になることが見込まれており、来年はさらに暑くなる可能性がある」と述べ、温室効果ガスの濃度が高止まりしている現状に懸念を示しました。

 2023年11月9日(木)

nice!(8)  コメント(4) 
共通テーマ:健康

■アメリカの「先天梅毒」の新生児、年3761人 10年で11倍に急増 [健康ダイジェスト]

 アメリカ疾病対策センター(CDC)は7日、アメリカの先天梅毒の新生児が過去10年で11倍に急増していると警鐘を鳴らしました。同国では性感染症が全般的に増加しています。
 CDCによれば、2022年の先天梅毒の新生児は3761人に上り、2012年の11倍となりました。10例中9例は、母親が妊娠中に適切な時期に検査・治療を受けていれば感染を防げたはずだとCDCは指摘しています。
 母親が梅毒に感染して治療を受けていない場合、胎盤を通じて胎児にも感染するリスクがあります。流産や死産を招くか、新生児に関しては視力・聴力の低下、骨格異常などの長期的な合併症を引き起こす恐れがあります。
 CDCのデブラ・ホウリ最高医学責任者は、「アメリカで先天梅毒の危機が悲惨なペースで広がっている」と指摘。「アメリカでは性感染症が拡大し続けている」「生殖可能年齢の女性とその性的パートナーを含め、全年齢層で梅毒が増加している」と述べました。
 特に感染者が多いのは、人種的マイノリティーの人々で、検査や治療を受ける割合は白人を下回っています。
 CDCは、2021年では黒人、アメリカ先住民、ヒスパニックの新生児が先天梅毒になるリスクは、母親が白人のケースに比べると最大8倍も高かったと指摘し、最も脆弱(ぜいじゃく)なグループに合わせた戦略を求めました。
 CDCで社会的感染症予防の最高責任者を務めるローラ・バックマン氏は、人種的マイノリティーの人々の障壁には「継続的な健康保険がないために医療や妊産婦ケアを受けられず、交通手段も限られている問題や、物質使用障害や不安定な居住状態、貧困、人種差別などが含まれる」と説明しています。
 国立感染症研究所によると、日本での先天梅毒の報告は年20人前後。

 2023年11月9日(木)

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

■東京都のプール熱感染者数が前週に続き警報の基準超える [健康ダイジェスト]

 東京都内の感染症について、都は9日、10月30日から11月5日までの1週間の動向を公表しました。
 それによりますと、1医療機関当たりの感染者数は、子供を中心に感染する咽頭結膜熱、いわゆるプール熱が2・73人で前の週の1・04倍に増え、引き続き警報の基準を超えています。
 一方、インフルエンザは16・99人で、前の週の0・85倍と減少しましたが、引き続き注意報の基準を超えています。
 新型コロナは1・46人で、前の週の1・84人からさらに減少しました。減少は9週連続で、5月に新型コロナが5類に移行して以降、最も低くなりました。
 一方、6日時点の入院患者数は570人で、前の週から約90人増加しました。
 専門家は、「現時点では医療提供体制への大きな負荷はみられない」と分析しています。
 都は、換気や場面に応じたマスクの着用、せっけんでの手洗いなどの感染対策を呼び掛けています。

 2023年11月9日(木)

nice!(1)  コメント(1) 
共通テーマ:健康

■運動不足で年5万人死亡 中等度の強度で毎週2回以上計150分以上の運動がお勧め [健康ダイジェスト]

 運動不足になると、糖尿病や高血圧、肥満など生活習慣病になるリスクが上がります。その結果、長期的には心筋梗塞や脳卒中など命にかかわる病気になりやすく、死亡リスクも上昇します。最近では、運動不足は心筋梗塞や脳卒中だけでなく、がんや認知症リスクも高めるといわれています。
 日本では運動不足による死亡者数は喫煙、高血圧に次ぎ3位で、年間約5万人が運動不足で亡くなっていると推定されています。
 では、どの程度の運動を何時間、週に何回やれば、生活習慣病やがんにならずにすみ、健康寿命を延ばせるのかといえば、1日数回10分ほど、早歩き程度の運動を続けても健康に効果があります。週末だけでも1日8000歩以上歩くと一定の健康増進効果が期待でき、死亡リスクが下がります。
 ただし、ほとんどの研究で、その効果が出るのに10年ぐらいかかります。三日坊主ではなく、数年以上続けないと、病気のリスクを下げたり寿命を延ばしたりすることはできないでしょう。
 少し前の調査では、日常的に健康維持や増進のために意識的に運動をしている人の割合は、男性も女性も5割ほどいます。しかし、1回30分以上「少し息が弾む」程度の運動(中等度の運動)を週2回以上かつ1年以上続けている運動習慣のある人に限ると、男女ともに3~4人に1人です。
 現在推奨されている運動は、中等度の強度で毎週2回以上、計150分以上行うことです。このような運動をしている人は、長期的に心筋梗塞のリスクが2割減少し、死亡リスクも2割ほど低下します。より運動強度の高い有酸素運動を週に75分行っても同程度の効果があります。
 運動時間を増やすと追加効果が期待でき、さらに生活習慣病や死亡のリスクが下がります。ただ、やりすぎは禁物で、過度に長い時間運動したり、より高負荷の運動を続けたりすると、運動による追加的健康効果がなくなるばかりか、逆に死亡リスクを上げます。
 健康寿命を延ばす運動は、テニスでもジョギングでも、ゴルフや水泳でもよく、要は、少し汗ばむ程度の運動負荷を身体にかけ、脈拍が100~120/分になる有酸素運動であれば効果が期待できます。これを週に2~3時間するのがよいといわれています。
 目標とする運動時間や負荷は、年齢により異なります。30歳代や40歳代の人は脈拍が130/分ほどになる運動を週3時間程度するのがよく、60歳代の人は脈拍が110/分ほどになる運動を週2時間ほどすれば十分でしょう。
 このような運動で健康は増進されます。一方、脳の健康や認知症の予防には、もう少し工夫が必要です。運動する時に、左右の足を非対称に動かしたり、手足を別々に動かしたりするほか、簡単な計算や仲間と楽しくしり取りをすると、同時に脳も使うため、効果があるとされています。

 2023年11月9日(木)

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:健康