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■インフルエンザの流行、長引く恐れ 1月はA香港型、2月はB型も [健康ダイジェスト]

 国立感染症研究所は10日、1月30日~2月5日までの1週間で、全国に約5000ある医療機関から報告のあったインフルエンザの患者数は1医療機関当たり42・62人となり、前週の35・95人の報告数を大きく上回ったと発表しました。この時期では、2002年以降で最高になりました。
 例年、インフルエンザは1月下旬から2月上旬にピークを迎える傾向にあり、厚生労働省では、「関東で患者が増加しており、流行はピークを迎えつつある。手洗いやマスクなど予防対策をしてほしい」と注意を呼び掛けています。
 感染研は、この1週間で全国の医療機関を受診した患者数は約211万人に上ると推計。5~9歳が約57万人(27パーセント)、10~14歳が約37万人(17・5パーセント)、0~4歳が約32万人(15・2パーセント)、30歳代が約22万人(10・4パーセント)、40歳代、60歳以上はそれぞれ約16万人(7・6パーセント)となっています。
 14歳以下の子供がおよそ6割と、流行の中心を占めました。厚労省によると、休校や学級・学年閉鎖をした全国の幼稚園や小中高校などは8578校に上り、前の週の1・2倍になりました。
 都道府県別では、最も多かったのが福井県で64・41人。以下、岩手県58・98人、石川県55・65人、宮崎県55・36人、高知県54・21人となっています。
 埼玉県50・94人、千葉県50・84人、東京都45・20人、神奈川県48・86人と首都圏で急増している上、大阪府44・81人や兵庫県42・46人など近畿地方では前週に続き40人前後の状態が続いています。中国・九州地方では山口県51・64人や宮崎県55・36人、大分県45・67人など高水準が続いている。
 36都道府県で前週よりも報告数の増加がみられましたが、11県で減少に転じました。27の都道府県で、報告数が40人を上回りました。
 保健所単位の流行の目安で、大きな流行の発生・継続を示す「警報」レベル(30人)を超えている保健所地域は369カ所(47都道府県)。流行が継続している可能性を示す注意報レベル(10人)のみを超えている保健所地域は142カ所(41都道府県)になりました。
 今季は、5季ぶりにA香港型が流行しているのが特徴。1月までは、検出されたウイルスの約9割をA香港型が占めました。しかし、2月に入ってB型の割合が増えている地域もあり、流行が長引く恐れもあります。また、2009年当時に新型として扱われ、今は季節性のウイルスの一つになったA09年型も検出されています。
 感染研の長谷川秀樹・感染病理部長は、「感染でできた抗体は一定期間保たれるが、時間がたてば効力が薄れる。A香港型は久しぶりの流行で、免疫がなくなっているのではないか」と分析しています。

 2012年2月10日(金)




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