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■夏休みを利用した海外旅行者が増加 厚労省、感染症に注意を呼び掛け [健康ダイジェスト]

 厚生労働省は、夏休みで海外旅行者が増加することから、鳥インフルエンザやデング熱、マラリアなど海外で流行している感染症に注意するよう呼び掛けています。
 病気の予防には、まず出発前に体調を整え抵抗力を保つことが大切で、また出発前に渡航する地域の衛生状況や感染症の流行情報を入手し、予防接種が受けられる感染症についてはあらかじめ接種を受けておくなど、適切な感染予防に心掛けることが大切としています。
 毒性の強い「H5N1」型の鳥インフルエンザは、東南アジアを中心に人への感染が確認されています。このため厚生労働省は、これらの国を旅行で訪れる人に、生きた鳥が売られている市場や養鶏場に近付かないことや、鳥の死骸やふんには絶対触らないこと、それに手洗いやうがいを徹底するよう呼び掛けています。
 H5N1型の鳥インフルエンザでは、2003年11月から2012年4月5日までに世界15カ国で601人の発症者が報告されており、そのうち354人が死亡しています。2012年も、新たな患者がエジプト、ベトナム、インドネシア、カンボジア、中国、バングラディシュで確認されています。
 また、デング熱やマラリアなど蚊を介して広がる感染症も、アジアや中南米、アフリカなど熱帯・亜熱帯地域で流行しています。このうちデング熱は、ウイルスを保有した蚊(ヤブカ)に吸血された際に感染し、突然の発熱や関節の痛みなどの症状が出て、重症化すると死亡する恐れもあります。日本では、海外で感染して帰国する人が毎年、約100人報告されています。
 マラリアは、マラリア原虫を保有した蚊(ハマダラカ)に吸血された際に感染し、特徴的な発熱のほか、悪寒、頭痛、吐き気などの症状が現れます。毎年、世界中で約2億5000万人の患者が発生し、80万人以上の死者がいると報告されています。日本でも、海外で感染して帰国する人が毎年、50人以上報告されています。
 デング熱やマラリアの予防には、長袖の上着や長ズボンの着用、防虫スプレーなどの利用、素足でのサンダル履きを避けるなどで、蚊に刺されないようにすることが有効といいます。
 厚生労働省は、海外の感染症に関する情報をホームページで公開しているほか、帰国時に体調が悪かったり不安に思うことがあったり人は空港や港の検疫所に相談し、帰国後に体調が悪くなった人は医療機関を受診するよう呼び掛けています。

 2012年7月15日(日)




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