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■精子保存の費用助成基金を設立 白血病の男性患者が対象 [健康ダイジェスト]

 白血病の男性患者が治療によって子供が作れなくなる前に、精子を凍結保存する費用を支援しようと、白血病の患者を支援しているNPO「全国骨髄バンク推進連絡協議会」(東京都千代田区)が基金を設立しました。
 名称は「志村大輔基金」。血液疾患の患者の経済的負担の軽減を訴えながら、2012年に39歳で亡くなった慢性骨髄性白血病の患者の名前を冠した名称で、志村さんの同級生の勤務先である外資系の金融機関「ゴールドマン・サックス」(東京都港区)が基金の原資を寄付。一般からも寄付を募り、年間1500万円程度を給付できるようにするといいます。
 白血病の治療では、骨髄移植のほかに、がん細胞を集中的に減らす抗がん剤が開発されてから、症状が改善する患者が大幅に増えていて、治療が一段落した後、冷凍保存した精子で子供を作る男性患者も増えています。しかし、白血病の治療自体にも多額の費用がかかるほか、精子の採取と保存には年間数万円かかるため、患者の中には精子の保存をためらう人もいるということです。
 このため志村大輔基金では、白血病などの血液疾患で骨髄移植をする予定の45歳以下の男性患者を対象に、精子の採取と保存をする場合に20万円を上限に支援することにしています。骨髄移植を行うと副作用で生殖機能が失われる可能性がありますが、事前に精子を保存すれば、完治後に子供を持つことが可能となります。
 また、性別にかかわらず、白血病などの血液疾患で高額の費用がかかる抗がん剤治療を長期間続ける患者に対しても、所得に応じて年間30万円を上限に支援するということです。白血病などの女性患者の卵子保存については、協議会が別の基金を設立する予定。
 協議会は、「将来を見据えて精子を保存することは厳しい治療に希望を持って立ち向かう原動力にもなる。今後は寄付も募って多くの患者が利用できるようにしたい」と話しています。
 問い合わせは、全国骨髄バンク推進連絡協議会「志村大輔基金」(電)03・6693・2840。

 2013年1月21日(月)




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