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■風疹、ワクチンの不足は解消へ 患者数は例年より多い状態が続く [健康ダイジェスト]

 熱が出たり皮膚に発疹が出たりする病気である風疹の流行で、この夏にもワクチンが一時的に不足する恐れが出ていましたが、その後、生産の前倒しなどで全国のワクチンの在庫が80万本を超え、厚生労働省はワクチンが不足する可能性は少なくなったとしています。
 風疹の流行を受けて、今年5月以降、予防接種を受ける人が1カ月に30万人を超え、一部の地域や医療機関ではワクチンが手に入りにくい状況が起きています。
 厚生労働省は、このままのペースで接種が進めば一時的にワクチンが不足する恐れがあるとして、妊娠を希望する人や妊婦の周辺にいる人を優先するよう医療機関などに協力を求めていました。
 しかし、流行のピークを過ぎて予防接種を受ける人が減ったことや、ワクチンのメーカーが生産の前倒しなどを進めた結果、7月19日の時点の在庫は全国でおよそ82万本に上っているということです。
 この結果、厚生労働省は5月、6月と同じ数の人が接種を受けたとしても、ワクチンが不足する可能性は少なくなったとしています。
 厚生労働省は、「ワクチンの在庫に余裕が出てきたので、これまで優先するようお願いしていた妊娠を希望する女性やその周りの人だけでなく、そのほかの希望する人も医療機関にワクチンがあれば予防接種を受けてほしい」と話しています。
 一方、7月14日までの1週間に新たに風疹と診断された全国の患者は290人で、流行はピークを過ぎたものの、例年に比べると患者数の多い状態が続いています。
 風疹は患者のせきやくしゃみを通じて広がり、妊娠中の女性が感染すると、新生児の目や耳、それに心臓などに障害が出る恐れがあります。
 国立感染症研究所によりますと、7月14日までの1週間に新たに風疹と診断された全国の患者は290人で、700人近いペースで増えていた5月下旬のピーク時と比べ、半分以下に減りました。
 しかし、例年と比べると依然、患者数の多い状態が続いていて、新たな患者は最も多い東京都が62人、次いで大阪府が52人、兵庫県が334人、神奈川県が23人などとなっています。
 国立感染症研究所の多屋馨子室長は、「流行している地域はワクチンの接種率が低い地域が多い。妊娠を希望する女性は特に積極的にワクチンを打ってほしい」と話しています。

 2013年7月29日(月)




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